トリガーポイントとは?腰痛・肩こり・関節痛などの痛みの原因です。

トリガーポイント研究所

4-2 膝の痛み

膝関節痛・変形性膝関節症・半月板損傷

中年以降の女性に多いのが膝関節の痛みです。正座ができなかったり、階段の上り下りが辛かったりと言う症状で医療機関を受診すると、「軟骨がすり減っていますね」「関節が変形しています。」「半月板が欠けています」などと言われます。

しかし、痛みがない無症状の膝関節を調査した研究でも、膝関節の変形や半月板の損傷が見られ、痛みの原因が関節の変形や半月板の損傷ではないのではないかと示唆されています。

実際、太腿の前面にあります「大腿直筋」という筋肉や「内側広筋」といった大腿部や下腿部の筋にトリガーポイントができると、膝に痛みを感じます。その為、膝関節や軟骨の異常ではないかと、膝に湿布を貼ったり、注射を打ったりと様々な治療を膝に行っても痛みは軽減しません。

また、これらの脚の筋は「腰方形筋」や「小臀筋」などのトリガーポイントの影響を受けますので、これらの筋のトリガーポイントを不活性化した後、「大腿直筋」をはじめ、膝の曲げ伸ばしに関係する筋肉や臀部の筋肉のトリガーポイントを弛めると、膝の痛みはすぐに軽くなりますし正座もしやすくなります。

膝痛と消化器障害

消化器系に障害がありますと、腰や脚の筋が緊張したり過敏になったりします。「ちょっと触れただけでも膝の周囲が痛む」「就寝時に疼いて目が覚める、眠れない」などの症状がある方は、トリガーポイントへのアプローチだけでは、改善がなかなか進みません。

そこで、消化器系の治療も併せて行いますと、筋の過緊張や過敏性が低減し、トリガーポイントの治療が飛躍的に進み始めます。

また、腰椎の2番~仙骨上部にかけて、テニスボールなどでマッサージしたり、お腹を温めたり、マッサージを続けますと、痛みがずいぶんと楽になります。

コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)


整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。