なぜトリガーポイントが出来るのかは、明確に分かっているわけではありませんが、現時点での有力な説をいくつかご紹介します。
筋拘縮説
まず筋肉を過度に収縮や伸張させる事や外傷などによってできる微小な損傷が元になります。
また同じような動作を繰り返すことやずっと同じ姿勢を維持するなどでも、特定の筋肉を収縮させることとなり、エネルギーが不足し、筋肉が虚血(血液が足りない)状態となりトリガーポイントが形成されます。
筋拘縮とは、通常、筋肉が収縮するときに出る電位が無いのに、収縮している状態の事を言いますが、トリガーポイントから電位が観察された事から、この説を見直す必要があると言われています。
筋線維が損傷する原因
- ケガ、手術
- 筋への過負荷(労働、スポーツ、同じ姿勢を続ける)
- 精神的なストレスや葛藤
その他の説
- 筋紡錘説
- 運動終板説
- 神経根症状説
- ポリモーダル受容器の感作説
(Pain Clinic Vol.24 No.6 「筋・筋膜痛のメカニズム」 川喜田健司 より)
目次
- 1.日本の痛み医療は遅れている!?
- 1-1 現代医学は痛みの原因のとらえ方を間違えています。
- 1-2 今までの「痛み常識」を疑ってみる
- 1-3 画像診断は役に立たない
- 1-4 構造的アプローチから機能的アプローチへ