「感作」というのは耳慣れない言葉だと思いますが、簡単にいうと「過敏になる」ということです。
強い痛みを何度も経験したり、長期にわたって痛みが続くと、刺激に対して過敏になることがあります。
このことを「感作」と言います。
過敏になってしまうと、従来は「1」の刺激に対して「1」の痛みを感じていたものが、「1」の刺激に対して「3」にも「5」にも増幅された痛みに感じるようになってしまいます。
そのため、ちょっと触れた程度でも「痛い!」という状態が起き始める事になります。
さらに、温度や湿度の変化や、感情の変化にまで敏感に反応し始めます。
このように過敏になった所を元の状態へして行く事を「脱感作」と言います。
「脱感作」というといかにも難しい事をするのではないかと心配される方もおられるでしょうが、ご安心下さい。やり方はいたって簡単です。
トリガーポイント治療を行っている医療機関では、トリガーポイントに局所麻酔薬を注射することで脱感作して行きますし、鍼でトリガーポイント治療をしている治療院では、感作状態の所へ鍼を打って脱感作します。
目次
- 1.日本の痛み医療は遅れている!?
- 1-1 現代医学は痛みの原因のとらえ方を間違えています。
- 1-2 今までの「痛み常識」を疑ってみる
- 1-3 画像診断は役に立たない
- 1-4 構造的アプローチから機能的アプローチへ