最終回～現在の報告をさせていただきます。
１１月からトリガーポイント研究所での治療の間隔を空けることができるようになり、福岡県飯塚市のラムサで行われているトリガーポイント・エクササイズ教室に通い始めた。インストラクターは鍼灸師で、トリガーポイント。セラピストの一木先生だ。
毎回内容が変わるので、飽きずに続けられる。
エクササイズは、ゆっくりとしたペースで身体に負担が無い。また、指圧棒やテニスボールを使い、首・肩・腰を解し身体のあらゆる部位のマッサージを行う。身体を解し緩めるながら１時間半を過ごせる。年配の生徒さんが『他のマッサージに行くより、安くて効く』と云う言葉に同感だ。
一木先生から、ベッドサイドで行うエクササイズを教えてもらい、起床時と就寝時に行っているが、側腹部が伸びてスッキリする。
他の自己治療として、ラムサで販売されているボディ・バック・バディ（トリガーポイント治療器）とテニスボール・マッサージを、その日の気分で選択して行った。
ボディ・バック・バディは、１メートル位のS字型をしており、そのあちらこちらに丸い突起があり、立位、座位、臥位、どのような体制でも、トリガーポイントに当てて僅かな力で指圧できるよう工夫されていて、テレビを観ながらでも行える。よく設計されてるなぁと感心する。
テニスボール・マッサージは、床に寝転がり、ボディ・バック・バディ同様、背中・腰・お腹・股関節とテニスボールを当てて心地良い所を探して、刺激が無くなったら、また別の所と云う風に気ままに行った。
このように教室とセルフケアを欠かさず続けていたが、やはり普通に歩けなくて、右傾きで前屈みは、取れないままだった。左股関節が強固にブロックされて、思うように足が運べない。歩行がスムーズで無いと、あちらこちらと凝り始める。けれど、焦る気持ちは湧かず『きっと…』と楽天的に考える事が出来る私になっていた。トリガーポイント研究所の佐藤先生から、エクササイズを１ヶ月、３ヶ月、半年と続けていくと、身体は変わってきますと云う言葉も励みとなった。
うつ伏せも仰向けも出来る、寝返りは自由にうてる、杖は不要、しつこい痛みで安眠妨害も無い、あの四六時中激痛で苦しみ、泣いていた時期を思えば、ただ普通に歩けないと云うだけだ。気長に待とうと思った。
２月上旬、朝起きてトイレまでの距離…スタスタと傾かず歩いていた。おやっと思ったが、またすぐに傾き出すだろうと思った。しかし、傾かない。右腹のクチュと縮んだ感じが弱い。左股関節もブロックが弱い。あれと思い、この良い調子がいつまで続くかと半信半疑だったが、時折崩れた程度で、１日続いた。翌日は、崩れがまた少なくなり、へぇ～と思った。半信半疑だったが…。そして、私は普通に歩けるようになった。普通に歩くってなんて楽なんだ。歩くのが苦にならないのが嬉しくて、必要以上に歩いてまわった。
これまでは、カップに入れたコーヒーや、お茶を持って歩くと、点々とこぼした跡を作り、戻って拭いていた。それが、こぼれてない。こぼさずに歩くと云う事は、身体が傾いて無いからだ。歩けない時は、荷物も負担になる。バックの荷物を、可能な限り減らし、革の財布をビニール財布に替えたりしていたが、その必要も無くなった。他にも色々と制限がある生活から自由な生活へと戻っていった。
去年の今頃（4月～6月）は酷い腰痛で入院していた。日に日に酷くなる痛みに、八方塞がりでどうすれば良いのか考えつかず、先の不安で胸がいっぱいで消灯後は、涙が出て止まらなかった。
けれど、あの頃の私からは、想像がつかなかった今を過ごしている。
トリガーポイント治療で、痛みも歩行困難も解消したのだ。筋肉のトラブルに間違い無かったと云う事だ。
どこの病院でも治療所でも骨格構造を原因と考えた治療を受けていたから、回り道をしてしまったのだ。沢山のお金と、膨大な時間を費やし、痛みに気持ちが鬱いだ長い道のりだったと思う。
筋肉のトラブルが引き起こす痛みの要因はストレスも大きく関わる。ならば、誰にでも起こり得ると思う。
全国の痛みで困っておられる方々が、どうか、短距離でトリガーポイント治療に気づいていただけたらと思い、最終回から歩けるようになったまでを、報告させて頂きました。
コンテンツ作成・責任者：佐藤恒士（さとうつねし）
整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。
