治療家の方々とヨーガやピラティスなどのインストラクターをされている方々を対象とした、「メディカルヨガ講座」を開催致します。
健康を維持し痛みや不定愁訴を改善するには、他力による施術に加えて日常のセルフケアが両輪です。
特に、長年に亘って困っておられる方々は、日常のケアがとても役立ちます。
トリガーポイント研究所では、「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)理論」「分節内リンク理論」「筋膜連鎖理論」を元に、痛みや不定愁訴の軽減を図るセルフケアエクササイズ=「メディカルヨガ」を開発致しました。
治療家の方はセルフケアを処方することで患者さんの健康に貢献できます。
治療家の方々に「メディカルヨガ」を学んで頂くことで、それを患者さんに処方して頂くことが出来る様になり、痛みや不定愁訴で困っておられる方に笑顔が戻ります。
セルフケアを行う事で患者さんの身体は、治りやすい状態に変化すると共に、再発し難くなります。
長い目で見ますと、患者さんは一生の健康の維持にとても役立つ視点とスキルを得る事になります。
健全な心身の維持には、「他力による施術」と「自力によるケア」が両輪です。
また、講座の中でご指導します『ペアヨガ(二人で行う相互整体)』は、臨床で役立つシンプルで効果的な整体法です。
インストラクターの方は生徒さんの痛みや不定愁訴の改善に繋がるエクササイズを構築出来る様になります。
ヨーガやピラティスなどのインストラクターをされている方のお話しを聴きますと、生徒さんからの痛みや不定愁訴の悩みに対処できなくて困っておられるようです。
痛みや不定愁訴の改善には「メディカルヨガ」がとても有効ですし、上記の三つの理論を学ばれる事で、生徒さん達の全人的な健康の獲得に貢献できるようになります。
これまでのボディワークに「メディカル・ヨガ」を導入して頂き、痛みや不定愁訴の改善に繋がるエクササイズを構築されて下さい。
「メディカルヨガ」って何?
ポイント1:全人的な健康の三要素
全人的な健康を維持するには、次の三つの要素が前提となり、施術やエクササイズはその上に成り立っています。
つまり、この三要素が満たされていなければ、施術やエクササイズの効果は限定的なものとなるという事です。
①心の健康
食生活や適度な運動を心がけていましても、強い心理的葛藤がありますと、心身は乱れてきます。
施術家の方もインストラクターの方も、患者さんや生徒さんの心理面のサポートは大切なスキルです。
②歩行と速歩
動物としての人間は「動く」ことで健康を維持し高める事ができます。
ではどのような運動が良いかという事になりますが、各種の研究結果から「歩行」が最も重要だと言われています。
また、歩行の中で一定時間「速歩(中強度の運動)」を入れる事で、その効果がさらに高まります。
③栄養素の過不足
現代医学が見落としている重要な視点は「栄養素の不足」です。食生活が裕福となった先進国では「栄養の不足はない」ということが前提となっていますが、医療関係者だけでなく、一般の方もその認識であるため「現代型栄養失調」とも言うべき栄養不足の状態が多くの人で見られます。
私達の身体はタンパク質と脂質から出来ていますが、現代の食事は糖質過多状態となっていて、カロリーは過剰なくらい摂っていますが、肝心のタンパク質やオメガ3系の脂質が不足していて、そのために様々な疾患が生じていると考えられています。
ポイント2:筋肉を伸ばしても楽にならない
従来のエクササイズの多くは、「硬くなっている筋肉、縮んでいる筋肉を伸ばせば楽になる」という事を前提に組み立てられていますが、実はストレッチに反応しない筋や、ストレッチをすることでかえってトラブルを起こす筋もあり、個々の筋の特性や筋の状態に従ったエクササイズが必要です。
ポイント3:痛みを改善するには関連痛の知識が必要
痛みを感じている所に原因があると一般的に思われていますが、実は「関連痛」という不思議な現象があり、痛んでいる所に原因が無いことも多く見られます。従って、この「関連痛」の事を熟知した上で、エクササイズを行わなければ、痛みの緩和には繋がらない事になります。
(参考)関連痛ってなに⇒https://trigger110.net/trigger-point/referred-pain
ポイント4:筋肉の反射機能を使ってトラブルを解消できる
硬くなった筋や縮んでしまった筋を弛める為に、ストレッチや指圧をする事が多いのですが、それよりももっと効果的で、やり過ぎの副作用も少ないのが、筋の反射を使った方法です。
PIR(ポスト・アイソメトリック・リラクセーション)や等張性収縮、相反抑制といった筋の反射を使ったエクササイズに組み入れる事で、ストレッチや指圧よりも効果的に筋のトラブルを解消する事ができます。
(参考)治療法→③-1「PIR」⇒https://trigger110.net/treatment/treatment-method
ポイント5:体質改善で治りやすく再発しにくい体へ
痛みや不定愁訴の改善を妨げている、「リンパ液の停滞」「内臓機能の低下」などへも目を向け、総合的に体を整えて行きますので、治りやすく再発しにくい体質へと導きます。
ポイント6:不定愁訴を改善する
トリガーポイントは痛みやシビレ感を生じさせるだけで無く、様々な不定愁訴も生じさせます。
筋筋膜性疼痛症候群の視点でエクササイズを行うことが不定愁訴の改善に役立ちます。
<痛みと不定愁訴ケア講座の内容>
座学
- 筋筋膜性疼痛症候群(MPS)について
- 不定愁訴とトリガーポイント
- 筋と神経の作用について
- 筋膜連鎖理論
- 分節のリンク理論
- ペアヨガ(相互整体)
実技
テーマ別エクササイズ:
- バランスを整えるエクササイズ⇒身体の偏りや過緊張をリセットします
- 脊柱と足首の動きを改善するエクサイサイズ⇒筋肉・内臓・皮膚の働きを活性化します
- 筋膜ライン調整⇒姿勢筋を整え、からだの使い方のクセから生じたアンバランスを調整します
セルフ・エクササイズの効果をより高めるペアヨガ(相互整体法)
- バランス調整法⇒筋の反射機能を使って短時間に筋膜のバランスを整えます。
- 隔膜調整法⇒体内の「圧」を調整し、リンパの流れの改善を図ります。
- 内蔵機能回復テクニック⇒筋膜と内臓諸器官は繋がっています。内臓機能を回復することで痛みや不定愁訴が改善します。
<日程・定員>
日程(全3回)
- 09月08日(土)15時~19時
- 10月20日(土)15時~19時
- 11月24日(土)15時~19時
定員
12名
<会場>
サンピアンかわさき(川崎市立労働会館)
川崎市川崎区富士見2丁目5−2(JR・京急川崎駅徒歩約20分)
<講師>
トリガーポイント研究所所長 佐藤恒士
<受講料・ご用意頂くもの>
受講料
6000円/1回
※再受講の方:3000円/1回
ご用意頂くもの
ヨガマット・硬式テニスボール2個・麺棒(100円ショップで販売されている30cmほどのもの)
お問い合わせ・申し込み
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)
整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。