厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』というサイトがあり、その中に「統合医療とは?」という説明があります。
「統合医療」とは?
いわゆる「統合医療」は、近代西洋医学と相補(補完)・代替療法や伝統医学等とを組み合わせて行う療法であり、多種多様なものが存在します。
社団法人日本統合医療学会によると、「統合医療とは、さまざまな医療を融合し患者中心の医療を行うものです。科学的な近代西洋医学のみならず、伝統医学と相補(補完)・代替医療、更に経験的な伝統・民族医学や民間療法なども広く検討しています。」とされています。
厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』より
ここに書かれていますように「さまざまな医療を融合し患者中心の医療を行う」という視点は、現代医療においてまだまだ取り入れられていないと感じています。
先日トリガーポイント研究所に相談に来られた方は、心不全と診断され大学病院に通院されています。
安静時でも100を超えていた心拍数が薬剤の服用などで85前後まで下がったものの、その後、薬の量を2倍、4倍・・・と増やしても変わらず、この度の受診時に、さらに倍にすると言われたが、飲み始め当初と比較すると10倍ほどの薬を飲んでも変わらないので、薬は増やさずに、栄養や運動を行う事、マッサージやトリガーポイント整体などの代替療法を受けることなどでコントロールして行きいと伝えた所、それらには大した効果がないし、エビデンスもないので、薬を増やしましょうと言われたとのこと。
栄養面や運動することで身体を変えて行くことは、薬ではできない事が沢山あり、副作用の心配も殆どありません。
そのような事から、薬だけでコントロールしようとするのではなく、医療を統合的に考え処方するということが、これからの医療に望まれます。
それと同時に、われわれ施術家も、栄養、運動、など、多方面から患者さんをサポートできるように、日々の研鑽が必要だと改めて思いました。
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)
整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。