トリガーポイントとは?腰痛・肩こり・関節痛などの痛みの原因です。

トリガーポイント研究所

弱化した筋に着目する

一般的に施術に於いては、過緊張となった部位、硬結部位、トリガーポイントなどを弛める事が中心となっていますが、トリガーポイントは過剰に使われている筋だけで無く、抑制され弱化した筋にも出現します。

その意味で、弱化する傾向にある筋を把握し、それらに着目する必要がありますが、それ以上に重要な事は、抑制され弱化した筋はそのパターンを脳が学習しているために、出力を促し、脳に再学習させる必要がある点です。

これまでの施術では出力が過剰となった筋を弛めることで、痛みなどの症状の緩和を図っていたわけですが、出力が過剰となっているのは、出力できてない筋が存在するために生じているという視点に立つと、出力できていない筋に出力を促せば、出力過剰状態は改善し、筋のバランスが整い、結果として患者さんが求める痛みなどの症状の緩和が実現するということです。

下図は「過活動傾向にある筋」と「抑制(弱化)傾向にある筋」のリストです。

私たちが幼少時から学習している身体の動かし方(運動パターン)は個人差が顕著であり、筋の使い方も個人個人によって異なりますが、上記の表は多くの人でみられる傾向です。

弱化傾向にある筋の出力を促す事で、全身の筋バランスが変化し、痛みやしびれなどの症状が緩和しますが、数回出力させただけでは、脳の再学習はできませんので、患者さんには日常的に弱化傾向にある筋のトレーニングをして頂く事によって、施術効果を維持する事ができ、患者さん自身はセルフコントロールが可能となります。

コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)


整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。

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