一般的に施術は、操体法やPIR(ポスト・アイソメトリック・リラクセーション)などの運動療法を除いて、伏臥位や仰臥位など、寝た状態で行うこと多いように思います。

一方で、痛みを訴える患者さんは、前屈みをすると腰が痛む、洗濯物を干そうとすると肩が痛むなど、立位での動作痛が大半を占めます。
そして、座位や臥位になると痛みが減少したり、消失したりします。
ということは、座位や臥位では痛みへの関与が少なくなる筋に、トリガーポイントが生じるなどのトラブルが発生していると推定できます。
我々が施術で経験しますのは、臥位では緊張や硬結が弛み、患者さんも「ずいぶんと楽になった感じがします」と言われるので、「施術がうまく行ったかな?」と思い、患者さんに起き上がって頂くと「あいたたた・・・」となるという現象です。
このような事から、従来の「施術は臥位で行う」という概念から離れ、痛みを改善するには、痛みが生じている姿勢で、下記の項目をチェックし施術することが肝要です。
・どこにトリガーポイントが生じているのか?
・どこが過緊張状態となっているのか?
・どこが過剰な収縮をしているのか?
痛みが生じている姿勢で痛みの原因を把握し施術を行う事で、施術効果は格段に向上します。
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)

整体治療歴約30年。
トリガーポイント療法を基盤に臨床経験を重ね、トリガーポイント研究所を設立。筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の普及と後進育成に取り組む。
現在は、痛みを「生体防御反応」として捉える新たな理論「身体構造ネットワーク調整学(Safety-Based Body Network Regulation)」を提唱。
構造・神経・状況の入力と防御バイアス、そして脳の安全性評価という視点から、痛み・筋緊張・運動制限を統合的に再定義し、臨床・セルフケア・教育体系の構築を進めている。

