トリガーポイントとは?腰痛・肩こり・関節痛などの痛みの原因です。

トリガーポイント研究所

腰痛体験記-痛みは構造の異常ではない!

トリガーポイント研究所にメールや電話で痛みの相談をされていたMさん(女性)が、痛みの原因が構造的な問題では無いことを理解され、痛みを恐れずに体を動かすことなどを実践され、4年ぶりに痛みから解放されました。
 
痛みで困っておられる方の参考になるかと思い、Mさんに体験談を書いて頂きました。
 

腰痛体験記

2010年の5月 

学生時代から腰を痛める事が多かった私は軽いぎっくり腰になりました。
いつもの事だろうと軽く考えていたのですが、痛みはだんだん酷くなり
レントゲンを撮っても異常はなく整骨院と整形外科に通いました。
身体を起こしづらくなってきて、カイロプラクティックに通い
その結果、ひどい痺れが出てしまいました。
 
次は「痺れ外来」のある神経内科に通院し、注射を10回1クールで2クール受けても
低気圧が来るだけで痛みがぶり返したり、痺れも治りませんでした。
他にもAKA療法、中医鍼灸院、日本の鍼灸院など通院・・・
いずれも半年くらい通院して結果がでない、治らないを繰返していました。
MRIを撮ると軽いヘルニアがあるのでその治療を繰返す毎日でした。

2012年3月 

朝悲鳴を上げる程の激痛が出てペインクリニックに半年通院。
この頃が一番辛い時期でした。
左の腰が痛くて身体は起こせませんし、身体はねじれていました。
左足のすねの部分が痛くて焼けるようでした。
 
薬も強いモルヒネのパッチや痛み止めの飲み薬、何種類もの薬がでて体重も痩せて行きました。
身体の中で拘縮が出ていただけですが、腰椎のヘルニアの治療で16週間の硬膜外ブロック注射。
全部で21回のブロック注射を受けました。経済的にも負担でした。
半年が過ぎた頃、医師から「貴方はヘルニアではなく治せません。痛みと付き合って行く生活を考えてください」と言われました。

2012年8月 

インターネットでMPS(筋筋膜性疼痛症候群)という言葉やトリガーポイントを知りました。
ネットで見つけた筋筋膜疼痛症の専門病院に通い始めました。
みるみるうちに拘縮は緩んで行きましたが、あと少しの痛みがスッキリしない。
身体の奥の方は痛みを感じ続けています。
身体はなんとか起こせますが、ねじれたままです。
 
医師からは「これ以上治らなくても生活に支障はないでしょう」と言われていました。
でも薬は相変わらずトラムセットを飲み続けていましたし、痛みも抜けません。
自分自身が納得できなくて、5月頃から新しく鍼灸院に通い始めたり、
色々な治療を繰返していました。
私のこの性格が病気を悪化させたのでしょう。

2013年7月 

ますます悪くなり新しい拘縮が起こりました。
2ヶ月経って9月には今まで痛みのなかった反対側の右の腰の拘縮まで起こりました。
そして医師も原因の分からない右足の麻痺(感覚は少し残っていましたが)
アキレス腱、ふくらはぎ、足の甲、足の裏、足の指、歩ける状態ではありません。
そんな時私にはふたつの出逢いがありました。
ひとつは友人からのアドバイス。「自分の身体の声をもっと聞いた方が良い」と。
確かに私は焦って新しい病院にいくつも通い、施術後は2時間も痛みで動けないこともありました。
MPSに精通していない鍼灸院でも色々な治療を受けていました。
痛みは増すばかりでした・・・
 
色々な病院に通う事を止めて、身体の脱力をしてゆらゆら揺すってみました。
自己流の体操で、身体はだんだん力を抜く事ができるようになってきました。
 
その後しばらくして、もうひとつの出逢い、それが「ヒーリングバックペイン」という本です。
私はこの本で初めてMPSを具体的に理解しました。
今まで先生方に大丈夫ですよと言っていただいても本当だろうかと思う自分がいたのです。
ちょうど、MRIや医師から治療を受け続けていた部位から関係のない足の痛みに移っていたのも
本の内容を信じる強い動機になりました。

痛みは構造の異常では無い!

痛みは構造異常ではない!
身体は正常だから何も恐れず身体を動かそう!
痛みに怯えたりしない!
自分を管理するのは自分である!などなど・・・
本にもっと詳しく載っている「毎日の注意」を繰り返し読み実行してみました。
医師からは薬を夜だけは必ず飲むように言われていましたが
10日間くらい実行した後、全ての薬を飲む事も止めました。

薬が必要でなくなった

11月現在、実行してから4週間が経ちますが薬を飲む必要はなくなりました。
本当に夢のようです!
4年間・・・特にこの2年間は薬なしの生活は考えられない痛みでした。
仕事を何とか休まずに続けてきたこと、身体を安静にしないようにしてきたことも良かったのかなと思います。
痛みの再発があっても怖がらず、立ち向かう勇気や力を周りの方からいただきました。
 
お世話になっていたトリガーポイント研究所にご報告をした所、体験談を書くようにと勧められました。
もし私の体験が参考になる方がいればと思っています。
これからは自己流体操とメディカルヨガ、食事にも気をつけて毎日過ごして行きます。
 
足はまだ、元には戻っていませんが杖がなくて歩けるようになりました。
食事も美味しく、日々の楽しさが戻ってきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)


整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。

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