トリガーポイントとは?腰痛・肩こり・関節痛などの痛みの原因です。

トリガーポイント研究所

知られていない「痛みと食べ物の関係」

「オーソモレキュラー療法」という言葉をご存知でしょうか、筋筋膜性疼痛症候群やトリガーポイントの事も知られていないのですが、「オーソモレキュラー療法」という栄養療法も知られていない考え方です。

図解でわかる最新栄養医学 「うつ」は食べ物が原因だった! 」によりますと、オーソモレキュラー療法とは『生体内に正常にあるべき分子を至適濃度に保つ充分量の栄養素を摂取することによって、生体機能が向上し、病態改善が得られる治療法』とされています。

たとえば、パニック障害の診断においては、動悸、身震いなど13の症状のうち4つ以上が急に発症し、10分以内に症状がピークに達した場合に、パニック障害と診断されます。しかし、この13の症状の多くが「鉄分欠乏」の症状と合致しているのです。つまり精神疾患とみなされ、向精神薬で治療がなされがちな症状なのですが、適切な栄養素を摂取することで改善できる可能性があるということです。

実際、トリガーポイント研究所に相談に来られた方で、パニック障害や極度の睡眠障害がある方々が、このオーソモレキュラー療法によって、食べ物を変え、足りない栄養素をサプリメントなどで補うだけで、向精神薬を使わずに短期間で回復されています。

また、オーソモレキュラー療法の考え方に基づいて、食の在り方を変え、糖質制限を徹底し、鉄分不足などを補った方々は、精神疾患だけでなく、首や上背部のしつこい痛みや不快感、痛みに対する過敏性が解除されて行きます。つまり、食べ物(栄養素)は精神状態にも、痛みにも深い関係があるのです。

このことは、トリガーポイント・マニュアルをまとめたトラベル博士らも、慢性痛が治りにくい原因の一つして「栄養の不足」を挙げています。

「筋膜トリガーポイント痛症候群を持つ患者において特に関心を持たれる栄養素は、水溶性のビタミンB1、B6、B12、葉酸、ビタミンC、カルシウム、鉄分およびカリウムである。ビタミン類は筋筋膜性疼痛症候群の治療において非常に重要である。(中略)ビタミン不足、ミネラル不足は神経系における刺激受容性の増大をもたらし、あきらかに筋膜トリガーポイントの刺激受容性が増大し、神経反射が増大する。」と書かれています。

どんな治療を受けてもなかなか治りにくい方、ちょっとした刺激で症状が悪化したり、筋肉が痙攣を起こすような方は、食の在り方を是非見直されてください。

 オーソモレキュラーの情報についてはこちら⇒

コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)


整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。

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