トリガーポイントとは?腰痛・肩こり・関節痛などの痛みの原因です。

トリガーポイント研究所

痛みの原因は骨格の歪み?筋肉のトラブル?

トリガーポイント研究所には毎日多くの方からご質問やご相談がありますが、最近よくいただく言葉は「痛みの原因は骨格の歪みなのか?筋肉のトラブルなのか?いろんな説があってどれを信じたらいいのか分からない」というものです。

確かに現代医学では「腰椎椎間板ヘルニア」「膝関節の軟骨のすり減り」など、骨格の異常(構造の変化)が痛みの原因だと説明しますし、鍼灸、カイロプラクティックなどの代替医療家の方でもそのような説明をされる事がありますので、一般的には「痛みの原因は骨格の歪み」だと信じている方が多いでしょう。

しかし、なかなか痛みや痺れなどが治らず困っている方は、何とか良くなる方法はないのかと、ネットで情報を検索されます。すると加茂淳先生のサイトや当研究所を見られた方は、「痛みの原因は骨格の異常が原因だとは限らない」という説に出逢われます。そして、「筋肉のトラブルという説にも一理ある・・・」と感じられ、医療機関や代替医療の治療院で「私の痛みは筋肉のトラブルでは・・・?」と相談されます。しかし多くの場合それは否定されることとなり、「この痛みや痺れの原因はいったい何なのだろう?」と悩まれる事になります。

トリガーポイントが起こすさまざまな症状を「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」という概念にまとめ上げたのは、故ケネディ大統領の主治医を勤めたTravell博士とSimons博士なのですが、そのアメリカでも筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の概念は主流ではありません。まして我が国ではほとんど知られていないというのが現状です。

誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方 【腰痛】 にはこのような事が書いてあります。

(前略)TravellとSimonsこそ腰痛をはじめとする筋膜の痛みの究極の治療法の発見者ではないかと思っている。残念ながら、2人の業績が今日行われている痛みの治療法に一石を投じたわけではなかった。医学部からはほとんど注目されず、主流の医学文献に引用されることも稀であった。1996年から2002年にかけての腰痛に関する3600の引用文献のうち、筋膜のトリガーポイント、あるいは単なるトリガーポイントを索引に載せているのはわずかに0.5%であり、年別に見てもこの数字が1%に達した年は一度もない。しかしながら、腰部の痛みの症例の大半は筋膜のトリガーポイントに原因がある。(Simons2004) (後略)

このような事から、「痛みの原因は筋肉のトラブルなの?、骨格の異常なの?」と、痛みで困っている方々は何を信じて良いのかと途方に暮れてしまうのです。

そこで、考えていただきたいのは、「腰痛」「肩こり」「関節痛」は、ここ十数年私たち日本人の悩みのトップ3であることです。もし「痛みの原因は骨格の異常説」が正しいのであれば、痛みで困っている方々は減って行かなければならないでしょうし、信頼度や費用の面では医療機関には太刀打ちできない代替医療の治療院に、痛みで困っている方々が訪れることは無いはずです。

コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)


整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。

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