腰痛や背部痛、関節の痛みで、長年にわたってつらい思いをされている方が多くおられます。これは筋筋膜性疼痛症候群やトリガーポイントの概念が治療に取り入れられていないことが大きな要因となっています。そしてさらに、トリガーポイントが生じるようになる原因を明確にし、それに応じた治療がなされなければ、緩和しにくいということがあげられます。
トリガーポイント研究所のサイトにも記載していますが、もう一度トリガーポイントが生じ、活性化する要因を挙げますと、大きくは次の6つです。
- 手術、けが、筋への過負荷
- 内蔵機能の低下
- 関節のブロック(特にキー領域と呼ばれる領域の関節のブロック)
- リンパ液の停滞(隔膜のブロック)
- 骨膜点のバリア
- 心理的葛藤やストレス
※痛み改善のポイント⇒https://trigger110.net/treatment/treatment-point
①の手術、けが、筋への過負荷が主な原因の場合は、
②の内蔵機能の低下は、
③の関節のブロックは、関節モビライゼーションが必要です。
④リンパ液の停滞につきましては、リンパドレナージュ、脾臓機能の活性化、
⑤
⑦さらにこれらが慢性化しますと、末梢感作、
※「トリガーポイント治療と脱感作」⇒https://trigger110.net/treatment/desensitization
このように整理しますと、慢性痛でつらい思いをされてきた方は、筋筋膜性疼痛症候群やトリガーポイントの概念がない治療を受け続けて来られた方が非常に多いと思いますし、①~⑦の中には、
慢性痛で困っておられる方は、上記のことを見直されて、治療戦略を再構築されることで、よりよい方向へ向くことでしょう。
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)
整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。