痛みや不定愁訴の改善には、トリガーポイントへのアプローチが必須ですが、「トリガーポイントはなぜ出現したのか?」という視点を持つことがとても大切です。
トリガーポイントの出現原因を考える上で、脊椎の機能障害は必ずチェックする必要があります。
というのは、脊椎の機能障害が、分節に生じた病変が起こす「反射」が原因で生じていることがあるからです。
痛みが生じた部位がどこであるのかに拘わらず、脊柱は常にその痛みと関わりがあります。
ということはトリガーポイントの出現に、大なり小なり脊椎の機能障害が関与しているということになりますから、脊椎の機能障害がなぜ引き起こされたのかを診断し施術を行うことが必須となります。
脊椎の機能障害の要因は幾つかありますが、
侵害刺激を起こしている内臓疾患があると、対応する分節に反射性のスパズム(筋性防衛)が起こります。特に脊柱起立筋の深層にはこうしたスパズムが起こりやすいことが分かっています。
この事から、内臓機能のチェックと機能回復を図ることは、トリガーポイントの緩和=痛み・不定愁訴の改善につながります。
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)
整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。