トリガーポイントとは?腰痛・肩こり・関節痛などの痛みの原因です。

トリガーポイント研究所

トリガーポイントとPIR

手技には特定の筋や筋群を対象としたものと、より全身的な作用を目的としたものがあり、PIR(ポスト・アイソメトリック・リラクセーション)、MET(マッスル・エナジー・テクニック)、操体法などは、やり方は少し異なりますがいずれも「等尺性収縮」後の弛緩を利用した、より全身の調整を目指したテクニックです。

等尺性収縮を行わせる為に「抵抗」を与えることによって、筋膜の連鎖・連動が全身に広がり、より広範囲な調整として有用なテクニックですし、トリガーポイントによって筋の張力が増大している時に著効するテクニックでもあります。

施術前にあった可動域の制限、筋の過緊張、トリガーポイント、骨膜の圧痛などが、ポスト・アイソメトリック・リラクセーションの施術を行った後に軽減、消失することからその有用性を確認する事ができます。

ポスト・アイソメトリック・リラクセーションの効果

・患者の依頼心を減らし、患者が参加する能動的治療となる
・筋膜の連鎖を通じて効果が広範囲に広がる
・終端感覚の調整 
・動作制限の解除 
・TPを含む筋のリラクセーション
・筋筋膜のストレッチ 
・関節のモビライゼーション 
・筋の促通

ポスト・アイソメトリック・リラクセーション使用のポイント  

・トリガーポイント、筋、腱、骨膜点の圧痛や状態を確認する。

・患者さんが脱力しやすい姿位で行う。
 ※脱力時の弛緩によって効果が出るため、気持ち良く脱力できるように心がける。

・調整をしたい部位を伸ばして行き、皮膚が軽く張る程度で止める。
 ※伸張させすぎると緊張や抵抗が現れるため。

・その位置で皮膚のたるみを取り、元の位置へ戻そうとする力を入れて頂く。(2/10~3/10程度の力)
 ※小さな力を使う事が重要。

・戻そうとする動きに抵抗を与え、10秒~30秒ほど保つ。

・その後息を吸わせ、吐きながら脱力させる。(患者が弛みを感じるまで待つ事がポイント)

・回旋・伸展・屈曲をさせる時は眼球運動を使う。

・これを数回行う(3回~5回)

・できるだけ腕や頭などの重みを抵抗として使うと効果的 。

・施術後にトリガーポイント、筋、腱、骨膜点の弛緩を確認する。

コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)


整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。

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