痛みは運動機能との関係が最も一般的です。そして運動機能は神経系を介して行われる為、脊椎の機能障害は運動系に影響を与え運動機能にトラブルが起き始めます。
チェコの医師カレル・ルイは次のように述べています。
痛みが生じた部位がどこであるのかに拘わらず、脊柱は常にその痛みと関わりがある。
脊椎性の急性痛が冷風によって引き起こされるという場合、それは冷たい風だけが原因で起こっているのではなく、少なくとも一つの分節で急性のブロックがあり、深刻な筋スパズムを伴っているものである。
こうしたブロックは臨床的には潜在性であるが、分節内に痛覚過敏帯を形成する。この痛覚過敏帯に吹き付ける冷たい風が刺激となって患者の反応を強め、病変が表面化するような深刻な筋スパズムを引き起こすのである。
(Karel Lewit「徒手医学のリハビリテーション」より)
このような事から脊椎の調整は、痛みや不定愁訴の大きな要因であるトリガーポイントの解消には欠かせない施術です。
脊柱の調整法には幾つかの方法があります。
①関節モビライゼーション
②脊椎の骨膜リリース
③脊椎周辺の靱帯(棘上靱帯/棘間靱帯など)・筋膜のリリース
いずれも症状の緩和には有効ですが、特に脊椎の関節モビライゼーションは大きな効果を発揮します。
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)

整体治療歴約30年。
トリガーポイント療法を基盤に臨床経験を重ね、トリガーポイント研究所を設立。筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の普及と後進育成に取り組む。
現在は、痛みを「生体防御反応」として捉える新たな理論「身体構造ネットワーク調整学(Safety-Based Body Network Regulation)」を提唱。
構造・神経・状況の入力と防御バイアス、そして脳の安全性評価という視点から、痛み・筋緊張・運動制限を統合的に再定義し、臨床・セルフケア・教育体系の構築を進めている。

