痛みもつらい症状ですが、シビレや感覚の異常もつらいものです。
指先にしびれや感覚の異常を生じさせる代表的な筋とトリガーポイントをご紹介します。
１）斜角筋
・痛みは前胸部～乳頭辺りまで放散し、上肢外側部，肩胛骨内縁，肩甲間にも放散する。
・斜角筋（特に前斜角筋）による上肢疼痛症候群は非常によく見られる。
・首の表面に知覚過敏を生じさせる。
・親指の麻痺
・肩胛骨内側上角の痛みの主役は斜角筋で、見落とされがちである。
・寝ているとつらいが起きると楽になる肩の痛み。
・不意に物を落とす。
・朝起きたときの手背部の浮腫，こわばり感 特に4本。
・前斜角筋のTP⇒胸郭出口で腕神経叢を圧迫，絞扼⇒尺側に知覚異常
２）鎖骨下筋
・上腕二頭筋部～橈側～親指，示指，中指までの痛み。しびれを起こす。
３）小胸筋
・三角筋前部領域に非常に強い痛みを発する。
・TPが活性化したときは同側の胸部全域まで拡がる事がある。
・波及は上腕尺側，肘部，前腕，掌，3指～5指まで至る事がある。
・内側神経束の圧迫で４，５指の感覚の消失，感覚異常が生じる。
・外側神経束の圧迫で拇指から薬指の半分までの感覚異常が生じる。
コンテンツ作成・責任者：佐藤恒士（さとうつねし）
整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。
