今回のシンポジウムは3部構成で行いました。
第1部は「痛み医療の現状と問題点」というテーマです。
生理学の研究者、熊澤孝朗(くまざわ たかお)先生は
愛知医科大学で設けられていました「痛み学講座」の中で
日本の痛み医療の遅れを指摘されています。
http://www.aichi-med-u.ac.jp/pain/
また腰痛治療の第一人者としてマスコミにも時々登場される
福島県立大学の菊池教授は
2008年10月に放送されたNHKの腰痛特集番組で
「腰痛の85%は痛みの原因が不明だったため
腰痛治療から逃げてきました」と率直に言われていました。
実は、画像診断の所見と患者さんが訴える症状は
15%ほどしか一致せず、85%は原因がよくわからないというのが現状です。
原因が分からないのですから確たる治療法もありません。
その為、さまざまな治療が行われたにも関わらず
「痛みの放浪者」が増え続けているのです。
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)
整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。