故ケネディ大統領の主治医だったトラベル博士は
1946年に小臀筋の前方部および後方部トリガーポイントが
下肢の外側面と後側面を下方に下る痛みの原因であることを発見しています。
もちろんいわゆる坐骨神経痛と言われている症状は
小臀筋だけでなく、中臀筋や梨状筋などが起こす痛みも含まれていますので
実際の診断の際は、どの筋のトリガーポイントが関与しているかを診なければなりませんが
60年以上も前から、これらの筋が
お尻や脚の方へ痛みを感じさせる事が分かっていたのです。
本日トリガーポイント研究所に相談に来られた方は70代の女性で、
立っているとお尻から脚にかけて怠さや痛みがでると言うことでした。
すでに3年前に股関節の痛みがひどく
股関節の置換手術を受けられています。
股関節の痛みは無くなったが
腰から脚の痛みは変わらないというご相談でした。
臀部の諸筋に強い緊張がみられ
ハムストリング筋や大腿四頭筋
そして下腿の筋も硬直していて
脚から力が抜けない状態です。
これらの筋に等尺性収縮を行いましたら
ふ~っと緊張が緩みました。
「身体全体が軽くなりました!」と喜ばれていました。
このような症状で困っている方は
全国では相当な数に上ると思われます。
一日も早く全国各地でトリガーポイントに目を向けた
治療が行われる事を願ってやみません。
坐骨神経痛についてはトリガーポイント研究所の
5-2 誤診されてきた筋・筋膜痛 を参照してください。
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)
整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。