トリガーポイントとは?腰痛・肩こり・関節痛などの痛みの原因です。

トリガーポイント研究所

頭の支え方で痛みを軽減できる!?

初源的自由の獲得=アレクサンダーテクニークの考え方

シェークスピア劇の俳優だったF.M.アレクサンダーは、
舞台での朗誦の際、声が出なくなると言うアクシデントに見舞われ、
それを契機に自分の姿勢や体の使い方、感情の動きなどを見つめ、
それを修正して行くことで声が出るようになりました。

その過程で彼は、自分自身の体の誤った体の使い方が、
体の限られた一部ではなく、体全体に影響を及ぼしている事、
また、その誤った体の使い方は、意識にのぼらない心の働きが関係していることに気づき、
心と身体の調和のとれた相互作用が様々な症状を緩和して行くとしています。

彼が身体の使い方の中で最も重視したことは頭の位置、頭の支え方で、
ほとんどの人が顎を挙げ頭を後に引く癖があることを発見しました。

実は頭の重心は支点よりも前方にありますので、
頭は常に後に引く筋肉によって保たれています。

この後に引く機能が過剰となり過ぎると
後頭部や首の緊張だけでなく背部の緊張を作ります。

そしてそれは身体全体に連動して行き、
全身の緊張や呼吸機能、内蔵機能にまで影響を及ぼして行きます。

従って頭部を重力に従った状態に保つことで、
全身の機能が回復してくるという考え方です。

アレクサンダーは、この頭の位置を最も楽に支えることなしには
全身の様々な愁訴は解決できないとして、
頭の位置を重力に従った状態に保つことを
「初源的自由」と名付けて重要視しています。

集合写真を撮るときや免許証の書き換えで顔写真を撮るときに
「顎を引いて下さい!」と言われた経験のある方は多いのではないでしょうか。
知らず知らずの内に頭を後に引く癖がついているのです。

そこで、できるだけ余計な力を使わないように頭を支えるようにすると
首や肩、そして背中やお腹などに入っていた
無意識の緊張が抜けるのを感じるでしょう。

コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)


整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。

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