◇セミナーの背景
わが国では多くの方が痛みで困っておられ、その数は2000万人以上に登るという調査が発表されています。痛みの為に仕事や学校を休まざるを得なくなったり、場合によっては辞めざるを得なくなるようなケースもあります。
また、痛みの治療の為の経済的負担も大きく、痛みは社会経済的にも大きな問題となってきています。
医療が進化していると言われている中、なぜ痛みで苦しんでいる方が減らないのでしょう。
その原因は、痛みの発生源のとらえ方に間違いがあると考えています。
腰痛でしたら「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」、膝の痛みでしたら「軟骨のすり減り」や「半月板の損傷」などが痛みの原因として説明を受けますが、生理学的には説明がつかない事もあります。
今回のセミナーでは、「顎関節症」と「腰痛」を対象として、それらを改善する為の情報とケアの方法をお伝え致します。
顎関節症も腰痛も全身の筋膜の繋がりで生じています。治り難いと言われていますこれらの症状も、筋膜の連鎖の視点でのケアによって改善して行きます。
痛みが慢性化し長く続きますと、「慢性痛症」という新たな病気へと進みます。「慢性痛症」では神経系に誤作動が生じ、痛みやシビレ感だけでなく、自律神経系、内分泌系、免疫系、内臓諸器官にも様々な異状が出始めます。とても厄介な事になります。
全人口の1.7%にあたる200万人の方が苦しんでおられるという「線維筋痛症」は、顎関節症や肩こりから進行したものだという考え方があり、それらへの適切な治療で改善される例が多く報告されています。
講師の菅健一先生は、線維筋痛症の方の多くに顎関節症の併発が見られる事から、口腔・顔面の症状の緩和から全身性の痛みの治療に取り組んでおられます。
痛みが慢性化して困っておられる方やそのご家族の方にご参加頂きたいセミナーです。
また、ヨーガや体操教室のインストラクターをされている方、痛み治療に関わっておられる方も、筋筋膜性疼痛症候群やトリガーポイント治療についての在り方などを知って頂く機会になると思います。
◇セミナーの概要
第Ⅰ部
《講演1》
「腰痛の原因の見つけ方と対処法」 トリガーポイント研究所 所長 佐藤恒士
《講演2》
「顎関節症と全身の痛み」 スガ歯科医院 院長 菅健一先生
第Ⅱ部
- 「顎関節症」「腰痛」改善の治療実技
- 痛みを改善するためのセルフケア
トリガーポイントが生じる幾つかの要因があります。
- 筋への過負荷(一過性・慢性)
- 関節の機能障害
- 内臓機能の低下
- 筋膜の連鎖
従って、トリガーポイントが生じた要因に応じた治療がなされることによって、痛みや不定愁訴が改善して行きます。
実際の治療実技を見て頂いて、トリガーポイントが生じた要因を解決することで、痛みや不定愁訴が改善する事を実感して頂きます。
また、日常生活の中でのセルフケアをどのように行ったら良いのかをご指導致します。
◇講師紹介
菅健一先生
スガ歯科医院(熊本市水道町)院長。
日本糖尿病協会登録医
日本口腔顔面痛学会会員
日本歯科医学会会員
熊本代替療法研究会会員
熊本禁煙フォーラム会員
有限要素法歯科耳鼻科研究会会員
佐藤恒士
トリガーポイント研究所所長。
痛みを改善する為には「トリガーポイント」への治療が必要不可欠であること、そしてトリガーポイントが生じる原因や、治り難くなっている要因へのアプローチがとても大切だという事を、多くの方に知って頂く為に、2009年にトリガーポイント研究所を設立。全国で講演活動を行うと共に、治療家の育成に努めている。
また、痛みや不定愁訴を改善する為のセルフケア法として、トリガーポイント治療の考え方を元に構成した「メディカル・ヨガ」を開発。普及に努めている。
詳細
名称 | 全身の痛みと対処法 |
開催日時 | 2016年9月25日(日)13時30分~16時30分 |
開催場所 |
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参加費 | 1000円 |
定員 | 65名 |
主催・協力 | 【主催】トリガーポイント研究所 |
備考 | セルフケアの指導なども行いますので、動きやすい服装で来られて下さい。 |
申込先 | 参加申し込み tel:092-201-1027 |
申込締め切り | 2016年9月21日 |
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)
整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。