海水浴に行き、砂浜に敷いていた敷物を片づけようとしてぎっくり腰になられた方が相談に来られました。あまりの痛さに気分が悪くなり、救急車を呼んで貰おうかと思ったほどだったとのこと。歩くのもやっとという感じで来られたのですが、腹部の筋のトリガーポイントを弛めますと、歩くのはもちろんのこと、寝返りも起き上がりも簡単にできるようになられました。
この方は最近腹部を引き締めるために、腹筋運動をかなりやっていたとのことで、「腹筋運動は腹部の筋にトラブルを起こす可能性がありますよ。」と説明をしたら、とても驚いておられた。
作家の夏樹静子さんがひどい腰痛で苦しみ、その体験談を「腰痛放浪記 椅子がこわい (新潮文庫)」に書かれていますが、医療機関では「筋力の低下で腰痛が起きているから腹筋と背筋を鍛えなさい」と言われ、エクササイズを続けられますが、いっこうに改善する兆しがなかったと書いてあります。
腹部の筋はいわゆるぎっくり腰と言われる急性腰痛を起こしやすく、腹部の筋にトラブルがある人が腹筋運動を行いますと、トリガーポイントが活性化し、思わぬ事でぎっくり腰を起こすことがあります。
トリガーポイント治療の第一人者、加茂淳先生が推薦文を書かれている、「腹筋運動をすると腰痛になる」という本も参考にされてください。
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)

整体治療歴約30年。
トリガーポイント療法を基盤に臨床経験を重ね、トリガーポイント研究所を設立。筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の普及と後進育成に取り組む。
現在は、痛みを「生体防御反応」として捉える新たな理論「身体構造ネットワーク調整学(Safety-Based Body Network Regulation)」を提唱。
構造・神経・状況の入力と防御バイアス、そして脳の安全性評価という視点から、痛み・筋緊張・運動制限を統合的に再定義し、臨床・セルフケア・教育体系の構築を進めている。

