トリガーポイントとは?腰痛・肩こり・関節痛などの痛みの原因です。

トリガーポイント研究所

トリガーポイントと不定愁訴

トリガーポイントは痛みやコリだけでなく、「不定愁訴(自律神経失調症)」を生じさせます。長年不定愁訴で困っている方は、トリガーポイントと不定愁訴との関係について学んで頂きたいと思います。

1)不定愁訴とは

左は不定愁訴といわれる症状の代表的な例で、私たちが医療機関を訪れる主な理由でもあります。

症状があっても、原因となる疾患が見あたらないような場合に「不定愁訴」とか「自律神経失調症」などと言われます。

要するに、はっきりとした原因が特定できないような場合に付けられる診断名ですが、トリガーポイントへのアプローチで改善する事が多々あります。

2)不定愁訴と栄養素の過不足

不定愁訴は栄養素の過不足で生じる事が多いので、日常の食生活を見直されて下さい。
私たちの食生活は、「量的には足りているが、質的には不足している」ということを知って頂きたいと思います。

<糖質過多の症状> 
※ご飯、パン、麺類、菓子類の摂取が多い方

夕方の強い眠気、集中力の低下、イライラ感、不安感etc

<鉄不足の症状>
※閉経前の女性に多く見られます。

動悸、めまい、肩こり、頭痛、耳鳴り、筋力低下、皮膚、爪、髪の毛、粘膜のトラブル、注意力の低下、イライラ感、食欲不振、抑鬱感etc

<亜鉛不足の症状>

肌の乾燥、味覚・嗅覚の低下、金属アレルギー

<ビタミンB群不足の症状>

風邪をひきやすい、記憶力低下、悪夢を見る、疲れる、口内炎が出来るetc

<栄養について参考になるサイト>

精神科医こてつ名誉院長のブログ
分かってほしい薬と栄養と心のこと

3)不定愁訴を起こすトリガーポイント

トリガーポイントは筋肉が過剰に収縮したままとなり、自己回復できなくなっているところで、その収縮が周囲の神経系に影響を与え、さまざまな不定愁訴をひきおこしていると考えられます。

トリガーポイントの近くに「知覚神経」が通っていれば、知覚に異常が生じます。
例えば、耳の辺りにトリガーポイントがありますと聴覚に影響を与え、「耳鳴り」「難聴」を起こします。

トリガーポイントの知覚に「運動神経」が通っていれば筋力低下、自律神経が通っていれば、さまざまな自律神経失調症状が出るという事です。

トリガーポイントが起こす代表的な不定愁訴

症状トリガーポイントの位置症状トリガーポイントの位置
緊張性頭痛僧帽筋歯の知覚過敏咬筋
血管性頭痛胸鎖乳突筋めまい胸鎖乳突筋
鼻づまり胸鎖乳突筋・外側翼突筋不眠・神経過敏斜角筋
喘息大胸筋排尿障害下腹部の筋
手指のしびれ鎖骨下筋・円回内筋脚の成長痛大腿四頭筋
コンテンツ作成・責任者:佐藤恒士(さとうつねし)


整体治療歴約25年。自力整体法、長谷川淳史先生のTMSメソッド、石川県小松市の整形外科医、加茂淳先生からトリガーポイント療法等を学び、現在は、トリガーポイント理論を多くの方に広める為にトリガーポイント研究所を設立し筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の啓蒙活動と後進の育成に力を注いでいます。詳細はこちらを参照ください。