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十月二十九日「いじめ」

「いじめ」が社会問題となってから、ずいぶん時間が経過したように感じる。また、その被害者が自殺するなど驚くばかりである。それでもこうした現象は平成に入ってからと思われる。

いずれにしても「いじめ」は「パワーハラスメント」ともいわれるが、三省堂のカタカナ語辞典には和製語と記されているところを見ると、日本独特のもので、外国には無いのだろうか。

昭和初期の私の子供の頃も「いじめ」はあったが、それ程陰湿なものではなく、自殺者はもとより、社会問題となることも無かったと記憶している。

昭和初期の子供たちの毎日は、日暮れになるまで遊び呆けたもので、その間、喧嘩もし、仲なおりもしたものだが、楽しい思い出ばかり残っている。
何時から子供の世界が、ギスギスしたものになったのだろう。

思うに、戦後の家庭では子供の数が少なく、二人兄弟と言うのが一般的で、一人っ子というのも少なくない。親の過保護の中で、ヌクヌクと育てられたことにも、一因があるのではなかろうか。

昔は、兄弟姉妹五~六人というのが普通の状態で、庶民の家庭では、僅かなオヤツや食事のオカズを争い、兄弟喧嘩もしばしば。そうした時、とかく年上の子が我慢させられたものである。

また、年上の子は、親離れするのも早く、中には幼い時から弟妹の面倒を見させられたりして、早く大人になっていたようだ。

商家は別として、昔は、夕食も一家揃ってというのが普通で、その席で、今日一日の出来事が話し合われ、親からの注意もされたものだった。

誰しも忙しい今では、三度の食事もパラパラ。一日中顔を合わせないままということもしばしば。これでは家庭が崩壊してしまい、親の躾(しつけ)もできなくなるのではと思われる。

野生動物でも親子・兄弟の愛情ある行動は、テレビの画面でもよく見るが、最近の人間は、育児放棄をしたり、最も極端なケースでは、実の親がわが子を殺害したりして、すでに犬猫以下に成り果てている者さえある。

家庭が人間の共同生活の最少単位と思われるが、人間は、それさえ失いつつあるのだろうか。

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