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トリガーポイント研究所

「電気のない暮らし」

今朝六時過ぎに停電した。前夜から台風十五号が九州に接近し、今朝は風が強くなっていたので、その影響かと思ったが、隣接する息子の家は停電していない。隣から我が家に引っ張っている架線が切断されたに違いない。早速九州電力に復旧を電話依頼したが、管内各地で停電が多発しているとのことで、いつのことになるか分からないと言う。まだ雨風が強く老夫婦二人、家の中で待っているしかない。

さて待つとは言うものの、することがない。家内はテレビを見ることもできず、私のワープロも動かない。本を読もうにも台風に備えて雨戸を立てている室内は暗くて読めない。掃除でもするかと思っても、掃除機も動かない。洗濯をしようにも洗濯機も作動しない。食事をするにも、トースターも電子レンジもダメでは何もできない。

結局何もできないから私はまたベットに横たわることとした。こうなって初めて、私たちの日常はその大半が、電気に依存していることを思い知らされた。

子供の頃はどうだっただろうかと思い起こしてみる。昭和初期の我が家には、電灯以外の電気器具と言えばラジオと洋式火熨斗(ひのし)=家庭用アイロンだけと言う有様であった。だから停電といっても、冬の夕食時間に蝋燭を灯す位で、さして困ることはなかった。

文明の力というものは、我々の生活を便利にしてくれるが、それだけに故障したときの不便さは、これまた大きい。
停電が回復した後、テレビニュースで初めて知ったところでは、今回の台風十五号は、飯塚を直撃、管内の停電世帯は四十万を超す被害で、我が家の修復に来てくれた作業員の話では、今夜は徹夜作業になると言っていた。

修復代金はと尋ねると、童顔の残る若い作業員は無料ですと言う。天災地変によるものだから九州電力の落ち度によるものではないが、我が家の責任でもない。なんだか悪い気がしたが、大企業負担の慣習に甘えることとした。
十五号台風は幸いにして一日で北上通過してくれた。

(平成二十七年八月二十五日)