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トリガーポイント研究所

「安楽死願望」

昨日は例年より早く、台風六号が太平洋寄りのコースを足早で駆け抜けていった。飯塚市は多少の雨風があったが、何ほどのこともなく今日は好天気が戻ってきた。

本来の秋台風であれば、翌朝は台風一過の爽やかな秋空が楽しまれるのだが、五月半ばの台風では暑い日差しが戻ってきただけで爽快感はなく、何をする気も起こらない。しかし考えてみると気力の減退は気候のせいというより、このところ急速に進む老化によるものに違いない。

老化も個人差があり、一概には言えないだろうが、私自身の経験では、七十代前半までは、小学校の同級生の文集作成を一人で引き受け、毎年一回作成配本をしていた。

また八十代初めまでは、往復六キロばかりある飯塚市本町まで歩いていたし、八十六歳までは野菜作りもしていたが、その頃から足腰に痛みを覚えるようになり、やがて杖を頼りにするようになってしまった。

人生誰しも老化は避けられないことではあるが、足腰の痛みにこれほど憂鬱な思いをさせられるとは知らなかった。若い時にスポーツなどをしておけばよかったと思っても後の祭りである。

今ではすぐ隣の息子の家まで往復するのも、両手の杖に頼る有様で情けない限りである。
目だけは幸いにしてまだ広辞苑やコンサイス英和辞典もなんとか読めるので、退屈しのぎには読書とワープロだけとなってしまった。しかし、その読書もワープロのキー叩きも一時間が限度で、気力、集中力が続かない。

兄弟も従兄弟も同世代の友人も殆ど居なくなり、一回り年下の妹婿以外電話がかかってくることもほとんどない。

それでもまだ、身の回りのことは人手を借りずに済んでいるが、これが不自由になったときを想像するとたまらない。自殺する勇気はないから、希望すれば安楽死させてくれるようにならないかと考えている。

少子高齢化で、高齢者の社会保障費をまかなう、若い世代の負担増加が大きな問題となっていることでもあるから、九十歳以上の希望者には安楽死をさせてくれるようにならないかと願っている。

しかしこんな提案をしても識者といわれる人々が、そんなことをしたら本人が希望しなくても、家族や周りの人々の無言の圧力がかかるなどの弊害を列挙して反対するに違いない。

やはり人生を卒業するには、それなりの苦難を覚悟しなければならないのだろう。

(平成二十七年五月十三日)