トリガーポイント研究所
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診断力をつける

施術家にとって最も重要なことは「診断力をつける」ということだと思っています。

どんなにすばらしい技術を持っていても、的確な診断ができなければ無用の長物になってしまいます。

的確な診断を行うには「理論」「経験」「感性」が必要だと考えています。

「経験」と「感性」は臨床体験を積むことで生まれてきますが、「理論」を身につけることで、「経験」と「感性」をカバー出来ます。

<動作痛の診断理論>

診断を的確に行うにはさまざまなアプローチがありますが、臨床で最も多く出会う「動作痛」の診断力をつけることが重要だと考えます。

動作痛を診断する上でポイントとなる理論は3つです。

①関連痛理論
②屈筋優位理論
③短縮痛理論

<関連痛理論>

一般的に考えられているのは、「痛む場所に原因がある」ということですが、臨床的には痛む場所に原因がある確率は20~30%程度で、70~80%は痛む場所ではない所に原因があります。

このように痛みを感じている部位とは離れた所に原因あるという現象を「関連痛」と呼びます。

この関連痛の事が一般に知られていないため、痛みを感じている部位へのケアやアプローチがなされていて、何年も、何十年も痛みで悩み続けるという事が起きています。

この現象はすでに19世紀中頃には知られていて、1938年には Kellgren教授によって詳しい報告がされています。

濃度6%の食塩水を筋肉に注入すると、注入した場所から離れた所に痛みを引き起こしたという研究です。この痛みは神経の走行に沿って現れるわけではなかったので、神経痛ではなく、「関連痛」と呼ばれる事になりました。

また、この関連痛はそれぞれの筋に特有のパターンがあり、筋だけでなく、腱、靭帯、骨膜および皮膚の刺激によっても生じる事を報告しています。

トラベル博士等がまとめた「トリガーポイント・マニュアル」には関連痛のパターンを詳細に取り上げており、この図を元に原因部位を推定する事が可能となります。

腸腰筋腹直筋腸肋筋上のトリガーポイント

<屈筋優位原理>

体を動かす筋の役割として「伸ばす為の筋肉=伸筋」と「曲げる為の筋肉=屈筋」がありますが、痛みや熱さを感じたときに、それらから逃げる為の逃避反射は「屈筋」が使われます。

伸筋屈筋

つまり何らかの刺激を感じたときには「屈筋」が優先的に使われると言う事になります。
そこで、動作痛を診断する際に屈筋側と伸筋側どちらも候補となった場合は屈筋側からチェックすると効率的です。

また臨床的には、原因は「屈筋」にあるのに痛みは伸筋側で感じるという事によく出会います。

(例)

腰が痛い(伸筋側)⇒原因は腹部(屈筋側)
膝頭が痛い(伸筋側)⇒原因はハムストリング(屈筋側)
肘が痛い(伸筋側)⇒原因は上腕二頭筋(屈筋側)

このように、痛みを感じている所が伸筋側であった場合屈筋側のチェックと施術は欠かせません。

<短縮痛理論>

動作痛は筋肉が収縮するときに過剰な反応が生じて痙攣を起こすことで生じています。
筋肉の収縮には三つの様式があります。

①短縮性収縮(筋肉が短くなりながら力が入る)
②伸張性収縮(筋肉が伸ばされながら力が入る)
③等尺性収縮(筋肉の長さに変化が無いが力が入る)

健常な筋肉は力を入れても痛みは生じませんが、トラブルを起こしている筋は収縮信号に反応して痙攣を起こし痛みを発します。

また、筋肉に力を入れてないのに、第三者が筋肉を短縮させると痙攣を起こし痛みを出す事があります。これを「短縮痛」と言います。

このような事から、動作を起こした時に、筋肉が短くなりながら力が入る部位で痛みを発する事が多いことが予想されます。

そこで動作痛の診断の際は、痛む場所に注目するのではなく、その動作の時に「どこが短縮しているのか?」「どこに力が入っているのか?」に着目します。

力の入れ方は人によって若干異なりますし、トラブルを起こしている場合は「代償」のために通常と違った力の入れ方をする事が多々みられますので、手のひらで触れてどこに力が入るのかを観察すると分かりやすいです。

(例)

座位:左前にお辞儀すると右腰が痛む

⇒左前にお辞儀する時に短縮するのは左腹部の筋です。
⇒左腹部を押圧したまま再度左前にお辞儀して頂く⇒痛みが減少・消失する事を確認します。
⇒左腹部へのアプローチで改善する。

所長の佐藤です。

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