トリガーポイント研究所
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診断を深める:原因部位はなぜトラブルを起こしたのか?

前回「診断力をつける」というテーマで「動作痛の診断法」について考察しました。

しかしながら、動作痛の診断法で原因部位が見つかればそれでOKというわけではありません。というのは、その原因部位がなぜトラブルを起こしたのかということまで診断を深めなければ、原因部位を改善に導く事が難しいからです。

<分節内のリンク>

ヒトの体は分節構造となっています。
分節構造という言葉は聞き慣れないので、どういうことなんだろうと思われる方もおられるでしょう。

分節構造とは竹が節を重ねた構造をしている様に、人体も分節構造となっていて、これを「体節」と呼びます。

発生学を調べますと次のような事が書かれています。
ダルマ落としの図を見ながら読まれてください。

達磨落とし

(体節の形成について)

頭と肛門の部分はそれぞれ別な構造になるが、中間部分は消化管と神経を通せば良いだけなので、同じ構造をリピートして体幹部分を作るという方法を採用した。

つまり一つの構造を作り、それをコピーして積み重ねるようにして体幹部分を作って行くということです。
この時一つの構造物にある皮膚・筋肉・内臓・神経もワンセットとなっていますので、全体が出来上がった後も互いにリンクしています。

分節のリンク(神経系)

チェコの医師カレル・ルイ氏は、痛みと分節の関係について次のように述べています。

MelzacとWall(1965)、そしてMilneら(1981)は、一つの分節内のすべての構造から来る侵害刺激は、脊髄基底核の第5層の細胞に集まることを示した。これはもちろん椎間関節の関節包内の受容器から来る痛みや、内臓から来る痛みにもあてはまる。

このような事から、動作痛分析で見つけ出した原因部位がなぜトラブルを起こしたのか?と言う事を「分節のリンク」の視点でチェックする必要があります。

①脊椎・神経の機能障害が原因なのか?
②内臓の機能障害が原因なのか?
③皮膚・反射区の機能障害が原因なのか?
④筋膜の連鎖を通じて障害を起こしたのか?

この四つは互いにリンクしている為、この内一つだけが影響して原因部位のトラブルを起こしているということはほとんどないと思われます。

 ①脊椎・神経の機能障害

脊椎やその周囲の靱帯や腱・骨膜などが機能障害を起こすと、神経の働きに影響します。
臨床でよくみられるのは「過敏性」です。

触れただけで強い痛みを感じるような場合は「①脊椎・神経の機能障害」を疑います。
デルマトーム(皮節)の図が役立ちます。

デルマトーム

また、力が入りにくい、力が抜けないというようなケースもよくみられます。

 ②内蔵の機能障害

内臓からくる関連痛については古くから研究があり知られています。
肝臓の機能障害から右腕が痛んで挙がらない、心臓の機能障害から左腕が痛んで挙がらないなどはその代表例です。

内臓とその関連する筋との関係を知る事で、診断と施術の効果が格段に上がります。

 ③皮膚・反射区の機能障害

足裏反射区や手のひら反射区など、反射区を利用した療法がいろいろありますが、いずれにしましても、反射区だけへのアプローチより、反射区がターゲットとしている部位の双方をも同時にアプローチする方が効果があります。

さまざまな反射区療法の中で、チャップマン反射は有用性が高いと感じています。
関連する臓器や筋肉を反射区と共に弛めるとより高い効果が見られます。

 ④筋膜の連鎖を通じた障害

姿勢を維持するにも、作業や運動をするにも、それを効率よく達成する為に、筋膜の連鎖・連動のシステムが働いています。これは筋膜ラインと呼ばれています。

アナトミートレイン
(出典:トーマス・メイヤーズ著 アナトミートレインより)

姿勢を維持したり運動をする際に、この筋膜ラインは神経系を介して互いの情報を交換していますので、このライン上のどこかにトラブルが起きれば、それはラインを通じて伝達されます。
従って足先のトラブルが頭部にまで影響が出るという事になります。
症状の診断と緩和には筋膜ラインの視点は欠かせません。

2021年3月20日

所長の佐藤です。

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