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前回は「全人的な視点で治療を行う」という事を書いた。
今回は「分節のリンクの視点」から治療法を整理する。
下図はカレル・ルイ氏が著した「徒手医学のリハビリテーション」に書かれている図を改変したものである。
元になっているのは、パトリック・D・ウォール氏がなどの生理学的研究であり、それらを図にまとめたものである。
(「徒手医学のリハビリテーション」を改変)
【内蔵】:心臓、腸、肝臓などの臓器を示し、内臓の機能低下は「脊椎・神経」「筋・筋膜」「皮膚・反射区」に影響を与える。
【脊椎・神経】:皮膚、筋肉、内臓は脊髄から出ている神経の支配を受けているため、脊椎の動きが低下するなど、神経の信号伝達にトラブルが生じると、
その支配下の皮膚、筋肉、内臓に影響が出る。【筋・筋膜】:筋・筋膜のトラブルは、神経系の信号伝達に影響し、また対応する内臓の機能や皮膚などにも影響を与える。
【皮膚・反射区】:皮膚は影響を受ける事が多いが、手術やケガの痕、火傷痕などが神経系の信号を乱すことが知られていて、そのような場合、他の3つ側面に影響を与える。
つまり、筋・筋膜のトラブルは、単に筋・筋膜上の問題ではなく、内臓機能の低下や、神経系の障害の影響もあるということであり、臨床的には上記の図のように互いに影響し合っていて、筋・筋膜の単独のトラブルの例は少ないと感じている。
このような事から、痛みの診断は「分節のリンク」の視点で行うことで、より的確になると考えている。
また、この視点で診断・施術を行う事で、患者さんの状態をより深く把握する事ができ、患者さんの日常のケアに対するアドバイスも具体性が増す。
世の中には多くの治療法があり、ある治療法でとても効果が出る患者さんもいれば、全然ヒットしない患者さんもいるという経験は多くの施術家の方が経験していると思う。
施術家の方々は、これまでに学んだ治療法が、「分節のリンク」の4つの側面のどこを変化させる治療法なのか、どの側面にアプローチしてなかったのかを整理されると、より効果的な施術へと進化するだろう。
2019年9月12日
所長の佐藤です。
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