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九月九日 「文化大革命から五十年」

中国の文化大革命から今日は五十年。毎日新聞では当時の取材記者の談話など特集記事を載せている。私たち老人にとっては記憶に新しい事件であるが、半世紀も昔のこととなれば、もう多くの人にとっては歴史の中の一駒で、知らない人も少なくない。そんな配慮からか、記事の脇に次のような用語解説が付けられている。忘れかけた記憶を思い出すために転記しておく。

文化大革命:中国で一九六六(昭和四一)年から毛沢東死去の七六(昭和五一)年まで続いた政治運動。毛沢東が「大躍進」運動に失敗した後、権力奪還を狙って提唱したとされる。「紅衛兵」と呼ばれる若者を中心とした大衆動員により、政治指導者や知識人にとどまらず、職場の幹部、教師が攻撃を受け、文化遺産が破壊された。
中国共産党は八一(昭和五六)年、文革を全面否定する「歴史決議」を採択したが、今なお、党の汚点として夕ブー視されている。

(注)大躍進:一九五八(昭和三三)年~六一 (昭和三六)年、毛沢東の提唱で展開された経済建設運動。現実から遊離し、自然災害やソ連の援助引き上げなどもあり失敗。

紅衛兵:一九六六(昭和四一)年五月に文化大革命を発動した直後、幹部子女の中高生を中心に結成された政治運動組織。同年八月、毛沢東が支持を表明し。全国に拡大した。権威への反逆を容認する「造反有利(反逆には道理がある)」を叫んで、党の要人、知識人らを攻撃して多数を死に追いやり、文化遺産を破壊した。文革が掲げる理想の社会主義国家建設に強く共鳴したが、現実には毛沢東や文革を主導した「四人組」に劉少奇国家主席(当時)ら「実権派」から権力を奪うために利用された側面もある。その後、幹部子女に反発する勢力が別組織をつくり、激しい分裂抗争が起きた。一九六八(昭和四三)年には毛沢東も沈静化に動き、若者を農村で再教育する「下放」が本格化して紅衛兵運動は収束に向かった。

(注)四人組:中国で、一九六六(昭和四一)年~七六(昭和五一)年の文化大革命の時期に権力を振るった江青・王洪文・張春橋・姚文元の称。一九七六年毛沢東の死後逮捕され、裁判で死刑・無期懲役などの判決を受ける。なお、毛沢東夫人の江青は服役中に自殺した。

下放青年と文化・芸術:文化大革命終結後の、一九七○(昭和四五)年代末から、文革の悲惨さ、下放青年の心の傷を描く文学作品が次々と発表され、「傷痕文学」と呼ばれた。また一九八〇(昭和五五)年代以降は映画でも文革や下放の影響が色濃い作品が登場した。「傷痕文学」を原作とした「芙蓉鎮」のほか、自らも紅衛兵だった映画監督の陳凱歌さんは下放青年を題材にした「子供たちの王様」などを発表。陳さんや張芸謀さんら、青春時代に文革を経験した映画監督は「第五世代」と呼ばれ、中国映画界を牽引した。

走査派:文化大革命期に、打倒の対象となった「資本主義の道を歩む実権派」のこと。「実権派」とも言われる。毛沢東は、一九五〇(昭和二五)年代末に急進的な社会主義建設運動「大躍進」を推進したが、数千万人とも言われる餓死者を出して失敗した。その後劉少奇が後任の国家主席に就任して鄧小平と共に経済の立直しを図った。毛沢東は奪権を狙って文化大革命を発動し、「走資派」として劉や鄧を批判。劉は一九六八(昭和四三)年に党籍を剥奪され、激しい迫害によって死亡した。鄧も何度も追放されたが、その度に復活した。政治指導者に限らず、職場の幹部や文化人など幅広い人々が、走資派のレッテルを貼られて、攻撃を受けた。

以上を見て感じたこと、考えさせられたことを、書き留める。

① 中国共産党のイメージを暗く恐いものにしている最大の要因は、この文化大革命にあり、今でも天安門広場の中央に飾られている毛沢東の肖像である。

② そもそも毛沢東が社会主義革命に立ち上がったのは、中国人民をその苦しみから救済することではなかったのか。そうであるとすれば、「大躍進」の失敗で多くの犠牲者を出した時、その責任を取って直ちに辞任し、その後一切の公職から身を引くべきである。そうしなかったところを見ると、彼はもともと社会主義者ではなく、単なる権力盲者に過ぎないと思われる。それが彼の本性ではないか。

③ 毛沢東は中国共産党の生みの親ではあろうが、「大躍進」と「文化大革命」を発動したことで、莫大な数の中国人民を死に追いやっている。人民救済を目的とする共産党支配の国でなくとも、国家指導者として大罪人ではないか。今なお天安門広場にその肖像を飾っているということは、どういう考え方によるものだろうか。中国が未だに法治国家でないことの象徴ではないか。

④ 毛沢東が如何にすぐれたアジテーターとしても、その号令一下、何億人という大衆が一様に興奮し暴力を振るうところを見れば、人間の大勢迎合性の恐ろしさを感じる。と同時に非民主主義国家の暗闇の怖さを感じる。

2016年10月3日

所長の佐藤です。

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