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七月十八日 「九四年を顧みる」

今月末で満九四歳になる。顧みてよくぞ長生きしたものだというのが第一の感想である。幼少の頃から人一倍病弱で、小学校も登校した日より家で蒲団の中に居た方が多かったと記憶している。中学も二年の二学期から三年の夏休み末まで、肺結核で自宅療養で明け暮れた。

そんな私が今見回すと同級生の大半はあの世に逝き、音信を交わす相手は皆無に等しい。健康と寿命とは別もので、毎日足腰の痛みに苦しみながら、まだなんとか生きている。子供の頃からの掛かり付けの医師が、「この子を二十歳までもたせたら親としては本望としなくては」と亡母に告げていたと聞かされた。

しかし、そんなに弱くても、自分が若死するとは考えてもみなかった。それは病弱ながら若さというものだったに違いない。

学生の時は勉強や遊びに時を過ごし、将来のことなど考えたことは無かったようだ。ただ漫然と過ごしていた気がする。

軍隊には採られないと思っていたが、戦局が著しく傾いた日本は、私のような者まで第三乙の予備兵として、現役と一緒に召集した。ビルマ戦線で消耗甚だしい歩兵部隊の補充兵として出征することとなったが、出征間近になって、私だけ留守部隊に残され命拾いをした。

その後、内地防衛部隊の一員として、大隅半島の山奥で陣地構築などさせられたが、昭和二十年六月、米軍戦車の上陸を邀撃するため、戦車の下に入り自爆する背嚢爆弾を渡された。この時初めて人生の終わりが間近であると悟ったが、当時はそれほど深刻に感じることはなかった。今考えると、時代の雰囲気が異状であったためだろう。

終戦後は麻生鉱業(株)に勤務し、主として労務・人事係として勤務したが、仕事に追われる毎日で、自分や家族の将来など考えることもなかったように記憶している。

昭和三十年、肺結核を再発し、翌年肺葉部分摘出手術を受け、そのショックで急性肺炎を併発、主治医に一時は匙を投げられるようなこともあったが、自分自身は無意識の状態だったから、自分が死ぬなどとは一度も思わなかった。

そしてサラリーマンや職業研修学校の講師などで生計を立てていたが、六五歳で引退、飯塚に引き上げ年金生活に入った。それから約三十年、老妻と二人漫然と生きてきた。

十年ばかり前から足腰の痛みに苦しみながらも、ワープロのキーを叩いて、雑文作りを楽しんできたが、近年、社会保険料の負担が若者世代を苦しめているなどと報道されると、肩身の狭い思いをし、また、歩行困難となり屋内生活を余儀なくされては、そろそろこの世をお暇すべきではないかと思うようになった。かといって自殺する勇気はなく、ひたすらお迎えを待って居る。

こうしてつまらない自分の人生を振り返ると、何の取柄も無い人間を、今日まで面倒見てくれた老妻はもとより、多くの先輩・後輩を初め周囲の方々に、ひたすら感謝するばかりである。

2016年7月30日

所長の佐藤です。

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