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四月十三日 「日本人の腸」

今日の毎日新聞に「腸内細菌効果で日本人長生き?」の見出しで、次のような記事があった。

日本人はコメやパンなどの炭水化物から無駄なく栄養素を作る腸内細菌が際立って多いなど、欧米や中国など外国人と腸内細菌が大きく異なる特徴を持つことを、早稲田大の服部正平教授(ゲノム科学)らの研究チームが国際科学誌に発表した。腸内細菌は病気や健康との関連が指摘され、「世界一長い平均寿命などにも関係している可能性がある」という。

人の大腸には約一千種類の細菌が数百兆個いて、健康に大きな影響を与えているという。研究チームは、十九~六〇歳の健康な日本人男女計百六人を対象に腸内細菌の遺伝子を解析。欧米や中国など十一カ国計七五五人のデータと比較した。

その結果、日本人の場合、炭水化物を分解して出る水素を使い、無駄なく栄養素を作る腸内細菌が多かった。外国人の場合、水素で不要なメタンを作るものが多かった。また、日本人の九〇%に海藻を消化する遺伝子を持つ腸内細菌がいるのに対し、外国人では最高で約一五%の人にしかいなかった。

さらに、日本人の腸内細菌には、DNAが傷ついた時の修復に関わる遺伝子が少なかった。これはDNAが傷つきにくい腸内環境のため、修復の遺伝子を持つ細菌が増えなかったことを示す結果という。人の細胞の「がん化」につながるDNA損傷も起きにくいとみられる。

腸内細菌全体の種類別構成でグループ分けすると、日本人はフランスやスウェーデンなどと近く、米国・中国とは別のグループになることも分かった。服部教授は、「食事や人種、地理的要素だけでは説明しきれないことが分かった」と話している。

医学のことは私のような素人には分かりづらいが、これまで、日本人の長寿は平和によ。てストレスが少ないことと、比較的清潔な環境、さらには公的健康保険など社会保障制度の普及によるものだろうと想っていたが、腸内細菌の特殊性によるものとは知らなかった。

それにしても、どうしてこういうことになったのだろう。肉食の多い欧米人に比べ、野菜の摂取量が多い長年の日本人の食生活と関係があるのだろうか。もし、そういうことであるのなら、洋食の多くなった今日の若い世代の寿命はどうなるのだろう。人口減少と併せて、日本の将来が気になってくる。

2016年6月28日

所長の佐藤です。

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