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四、生活機器など(④ テレビ)

④ テレビ

昭和二十八年二月一日、首都圏でNHKテレビの放送が始まり、同年八月には日本テレビが最初の民間テレビ放送を開始している。しかし飯塚でテレビが見られるようにな。たのは昭和三十一年頃ではなかったかと思う。

最初は、喫茶店などが備え、店前に「只今テレビ放映中」の立て看板を出して客寄せをしていた。やがて社宅の屋根にも、次々と、テレビアンテナが立ち並ぶようになった。我が家にはまだテレビが無く、当時幼稚園児であった子供は、隣家のテレビを見せてもらいに、毎晩のように行っていた。お隣は年配のご夫婦で、いつも快く迎えて下さっていたが、いつまでもそのご好意に甘えるわけにもいかず、立ち並ぶ社宅の中で、我が家の屋根にだけテレビアンテナの無いのも、いささか気の引ける思いで、遂にテレビを購入した。

まだ白黒画像ではあったが、子供と一緒に、名犬ラッシーやタイムトンネルなどの放映される時間を、心待ちにしていたことが思い出される。

私の手許にある日本史年表(東京堂出版)によれば、昭和三十七年日本のテレビ普及率は四八・五%となっている。これを見ると、この頃一般家庭には、ほぼ行きわたっていたと言うことだろう。

その後テレビはカラー画像となり、画面はより広く奥行きは薄くなり、さらには人工衛星を利用する衛星放送へと限りなく進歩している。また私のような年寄りには、どうゆうことか理解するのも難しい地上デジタル放送と言うものが、全国へ行き渡る時代が目前に来ているとか。科学技術の発展は喜ばしいことには違いないだろうが、それに取り残されないようにしなければ、生きて行けないと言うのも辛いことで、それを思うと、さっさとこの世をリタイヤした旧友が羨ましくなる。

とは言うものの、顧みれば、テレビのおかげで、人生八十余年がずいぶんいろいろな思い出に彩られてきたことは確かである。

なかでも、昭和四十四年七月二十日、アメリカのアポロ十一号の月面着陸と、平成十三年九月十一日の同時多発テロによるニューヨーク貿易センタービル崩壊の映像は、最も迫力あるものとして記憶に刻み込まれている。

アポロ十一号の月面着陸のときは、取り引き銀行の支店長と大浦荘で昼食を共にして、融資の折衝をしていたが、支店長の希望で、仕事は一時中断して、テレビを見ることにした。かなりの時間放映されていたが、仕事はそっちのけで、終わりまで見てしまった。宇宙服を着たパイロットが月面を歩く姿は、遠隔操作で動くロボットのように見えたことが思い出される。

九・一一事件のときは、ちょうど家内と二人でNHKの九時のニュースを見ている時であった。初めは現実のものとは信じられず、アメリカ映画の紹介でもしているのかと思ったが、間も無くリアルタイムの映像と分かり、大変なショックを受けた。航空機が高層ピルの中程に突入し、物凄い煙が上がると、みるみるビルが崩れ落ちる光景は、巧妙なアニメを見ている感じで、とても現在進行中の事件とは信じがたい思いであった。

テレビの出現が我々の生活へ大きな変化をもたらしたことは、紛れもないことであるが、その影響するところは功罪いずれもあり、一概には評価し難い。

テレビによって、情報が辺境の地までいち早く伝わるようになったこと、国会中継や記者会見など、政治家や事件当事者の生の発言や表情に接することが出来るなどは、その最大の利点と言える。しかしそうしたニュースと同時に、多くのコメンテイターの解説も聞かされ、マインドコントロールされている視聴者も少なくないのではないかと思われる。

マスコミは公正中立であるべきと言われ、放送各社もその立場を守ることを標榜しているが、果たして常に公正中立がまもられているのか、首を傾げたくなることも少なくない。

戦時中の戦争協力報道の反省から、マスコミがことさらに権力批判に力点を置くようになったのだろうとは思われるし、また権力の暴走を阻止する役目をマスコミが担っていることも確かである。しかし、マスコミの最大の任務は事実の正確な報道であるはずである。

最近のマスコミの報道を見ていると、政治家の発言の一部を取り上げ誇大に報道し、本人の発言の趣旨に反する印象を与えるものも少なくない。また視聴者の興味に迎合する報道や番組があり、これが日本の知性集団によるものかと首を傾げることもしばしばである。

私自身が時代に取り残される年になったからかも知れないが、最近はニュース以外あまりテレビを見なくなってしまった。どのチャンネルに回しても、どれも同じような歌謡曲か下品窮まりないお笑い、さもなければ、とても一人では食べきれないような料理の並ぶ番組などで、見るに耐えない。世界中で戦火や飢餓に苦しむ人々に見せられるものではないし、こんなものばかり毎日繰り返し見ていたら、日本人の知性も品格も崩壊しないはずはない。

「一億総白痴化」というのは、たしか故大宅壮一氏の造語だったと思うが、今日の若い世代の活字離れや、非常識な行動を見ると、大宅氏の危惧が現実のものとなっているように思われる。

民間放送は視聴率を上げなければ、スポンサーを失い経営が成り立たなくなる仕組みになっているから、こんな番組ばかりが放映されているのだろうが、今日の視聴率が視聴者のニーズを正確に反映していると言えるのかどうか。視聴者はこんな番組しかないので、やむなく見ている人も少くなくないのではなかろうか。

子供はもとより大人も含めて、テレビによる教育効果は絶大なものがあることは確かである。テレビ局もスポンサーも自らの社会的責任について反省してもらいたいと思うことしきりである。

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2016年5月25日

所長の佐藤です。

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