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「パリのテロ事件で感じたこと」

十一月十三日、パリ市内四カ所で同時多発テロが発生、百名を超える死者が出る惨事となった。犯人はパリや隣国ベルギー在住のイスラム過激派の若者と言う。

オランド仏大統領は「パリは戦争だ」と発言、直ちに戒厳令を布告した。

国際的テロと言えば、すぐ頭に浮かぶのは、二〇〇一年(平成十三年)九月十一日のアメリカでの同時多発テロである。あの時はアフガニスタンに根拠を置く過激派組織アルカイダの仕業と言うことであったが、今回は残酷無比なことで知られる自称イスラム国(IS)の呼びかけに応じた若者による犯行とされている。

最近のイスラム過激派によるテロは、イスラム教徒のキリスト教徒に対する宗教戦争と解する説もあるが、長年アラブ諸国を搾取してきた欧米白人社会への報復と見る者もいる。また、イスラム社会の貧困が基本的原因とも言われている。しかし、次に掲げる毎日新聞パリ支局の中西啓介氏のレポートによると、経済的条件ばかりとは言えない例もあるようである。

恵まれた環境にいた若者がなぜ・・・。パリ同時多発テロで劇場襲撃に加わり、現場で死亡したサミ・アミムール容疑者(28)の生い立ちは、移民系の若者が簡単に過激思想に染まってしまうフランス社会の苦悩を示している。アミムール容疑者はパリ北郊ドランシー市で育った。身元が明らかになった16日夕、容疑者の実家のある団地を訪れると移民系の若者が立ち塞がった。「50ユーロ(約6,500円)出せば入れてやる」
若者の視線は定まらない。近くにいた少年が「マリファナだ」と教えてくれた。過激派の温床になっている貧しい移民系地域と言うイメージそのままだ。

だが、翌朝再訪すると容疑者の素顔は違った。「親切で真面目な子だった。この辺の不良とつるむのを見たことがない」。一家を知る高齢の女性は動揺した表情で話した。父親はセールスマンで母親は市職員。3人兄弟で唯一の男の子として大切に育てられた。一家を知るラガルデ市長は事件後の記者会見で「流行の服を着てスポーツ好き。とても恥ずかしがり屋の少年だった」と評した。

2011年、バス運転手としてパリ交通公社に就職。同僚は仏誌に「彼はスポーツ好きで、人文系のバカロレア資格(高等教育機関入学資格)も持っていた」と証言した。だが、在職した1年半の間にアラブの白い民族衣装を身につけ、女性の挨拶を拒むようになったと言う。

12年9月には「イエメンに渡って戦闘に参加しようとしていた」として、仲間2人とともに逮捕された。市長によると、母親は「数ヶ月前から過激思想に染まった」と話し、過激派の多いモスク(イスラム礼拝所)に出入りするようになったと嘆いた。

容疑者が通ったとされるモスクは、隣接するルブラメリル市にある。礼拝に訪れた男性は「テロ容疑者など見たことがない」と語気を強めた。

容疑者は13年夏、シリアにわたりISの戦闘員になった。家族は現地まで行って翻意させようとしたが、止められなかったと言う。

仏国内のイスラム社会に詳しい社会学者ファラ・コソロカバールさんは、「警察の職務質問のような小さなことで疎外感を覚え、過激思想に走ってしまう若者もいる」と指摘。「若者は、過激思想に傾倒することで社会的な存在意義を得たと感じてしまう。それが怖い点だ」と話している。

これを見ると、EU加盟国では、自由に国境を越えられることになっているようだが、「警察の職務質問のような小さな事でも疎外感を覚える」若者がいると言うのでは、人種・民族の間の壁は、まだまだ高く、容易に乗り越えられないのが現実であると思わざるを得ない。

日本でも最近は外国人の姿を見ることが多くなってきているようだが、私が住む飯塚市の片田舎では、未だあまり見かけない。東京や大阪などの大都市では、在日外国人との間で、生活習慣上の小さなトラブルは起きているのかも知れないが、ニュースで耳にすることもない。しかし、今アラブからEUへ連日押し掛けている膨大な難民の映像を見せつけられると、EU諸国の困惑は如何ばかりかと思い遣られる。

とりわけ日本は長年、単一民族、単一公用語の下で過ごしているから、あのような大量の他民族との共生を余儀なくされた時の違和感は、想像するだけで身の毛がよだつ。

人種差別は良くないこととは、頭では理解していても、肌に感じる嫌悪感はどうしようもない。こんな思いは大正生まれの老骨だけで、今時の若い世代ではさほどの事は無いのかも知れない。

グローバル化は世界の趨勢と感じてはいたものの、難民・移民の大量移動とテロの拡散と言う形で始まろうとは思ってもいなかった。

しかし、こうした時代のうねりは避けられないもののようだから、若い人たちには、そういう時代に対応する覚悟と対策が必要だろう。

(平成二十七年十二月一日)

2016年3月14日

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