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「中国人爆買いの余波」

中国の経済成長で格差が拡大したと憂慮する声も聞かれるが、一般庶民の懐も暖かくなったのも確かなようで今年の初めから、中国の来日観光客が急増し、その大半が日本の商品を大量に買う、いわゆる「爆買い」なる新語が聞かれるようになった。

中国は10月1日~7日まで国慶節による大型連休で爆買い来日客の増大が予想されるとして、小売店は手ぐすねを引いて待ち構えていると言う。

ところが中国人の爆買いは日本各地に思わぬ影響をもたらしていることを、昨日の毎日新聞は次のように伝えている。

大型クルーズ船などで九州を訪れる中国人観光客の急増で、貸切バスが不足する事態が起きている。福岡市内の小中学校は今秋、恒例の郊外学習を予定していたが、118校中103校のバスが一時手配できず、日程変更を余儀なくされた学校も出た。佐賀県でも同様のケースが発生している。中国は7日まで国慶節の大型連休だが、今後も中国観光客は続くとみられ、バス不足が深刻化しそうだ。

「11月いっぱいは難しい」「中国などからたくさん船が来る」福岡市早良区の市立百道浜小では9月はじめ、教員らが10月下旬に予定していた校外学習「自然教室」の送迎用バスを手配しようとしたが、業者から次々と断られた。

自然教室は2泊3日で自然体験施設に泊まり、集団生活を経験する行事で、福岡市立の小中学校は毎年実施している。例年、送迎用バスは市教育委員会が年度始めの入札で一括してバス会社と契約していた。しかし、今年度は約5400万円の予定価格を大幅に上回る約8400万円の応札しかなく、入札は不調に終わった。

市教育委員会はバスを確保しようとしたが、二学期前に開催予定の118校のうち103校が7月末になっても確保できなかった。各学校も手配に奔走するなどして、9月までに全校確保できたが、小学校8校と中学校2校は予定日にバスを手配できず、実施日を冬などに変更した。百道浜小の自然教室も来年2月下旬になった。

貸切バス不足の要因は、急増する中国人観光客向けにバス需要が増大しているためだ。博多港(福岡市)へのクルーズ船の入港回数は、2013年の22回から昨年は4.5倍の99回(全国一位)に急増。今年はさらに年間約260回、来年は約400回が予想されている。

クルーズ船の観光客は帰港後、バスで周辺の観光地や大型商業施設を回る。国の統計によると、昨年博多港に来た約12万人の大半が中国人。約5,000人が乗る大型船もあり、延べ約5,480台のバスが利用された。一度に100台以上のバスが必要となることもある。

福岡県内のバス会社が保有する台数(13年度で1,564台)では足りず、他県のバス会社も参入しており、関係者は「異常事態」と漏らす。別の関係者は、入札でバスの料金が予想以上に高かったのは「バス需要の増大もある」と言う。

そのあおりで周辺県にも影響が出ている。佐賀県玄海町の小中一貫校「玄海みらい学園」(児童・生徒約520人)も10月中旬の登山行事で利用する送迎バスの確保が難航。数社に問い合わせたが「中国人観光客が増えたため」と断られ、結局行事を半月ずらさざるを得なくなった。

バスで押し寄せる中国人観光客の「爆買い」で商業施設は賑わう反面、駐車場不足や周辺の渋滞の慢性化も問題となっている。福岡県バス協会の阿部功専務理事は「爆発的需要が増え、対応が難しくなっている。官民挙げて受け入れ体制を考えないといけない」と話すが、抜本的な対策を見いだすのは難しそうだ。

飯塚市の片田舎に住んでいると、山一つ向こうで、大変な迷惑が起こっているとは知らなかった。商業施設関係者はホクホクということだろうが、その他大半の人々にとっては迷惑至極であるに違いない。聞くところによると「爆買い」にやってくる中国人の中には、ところ構わず唾を吐いたり、道路に紙屑などをポイ捨てしたりするマナーの悪いケースも少なからずあり、周囲の人の顰蹙(ひんしゅく)を招いているとも言われている。

中国へ行ったこともない私には分からないが、こうした事は日常の生活習慣だから、彼らは母国でも同じ振る舞いをしているのではないかと思われる。

考えてみれば、中国四千年の歴史は、革命と動乱の繰り返しで、他人の迷惑など考えていたりしては生きていけない日々であったに違いない。とすると、習近平が世界第二の大国と誇示しても、国民のマナーがこれでは首を傾げたくなっても仕方がない。

中国政府がその軍事力を前面に押し出して、周辺国を威圧してはばからない姿は、他人を押しのけて爆買いする姿とまさに同じ国民性の表れではないかと思われる。

世界中の人口は約七四億、中国の総人口は十四億と聞いている。世界の五人に一人は中国人と言うことになる。自分の町内に五人に一人の割合で傍若無人に振る舞う我儘者がいては迷惑至極なことである。毎晩、壁一つ隣の部屋で、ならず者が集まってドンチャン騒ぎをされては、夜もおちおち寝ることもできない。

習近平氏よ、アメリカと対等の世界の大国を志すのなら、まずは、国民のマナーを先進国並みに躾けてもらいたいものである。

(平成二十七年十月四日)

2016年2月11日

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