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「今日のアメリカの一面」

長谷川慶太郎氏の著書「二〇一五年世界の真実」を読んだ。その中で「努力して稼がない人間のたかりを許さない」と題する、アメリカ人の考え方を紹介した部分があった。特に興味を惹かれたので、書き留めることにする。

変化と言う事では、アメリカはラテン系や有色人種の移民が多くなり、人種の構成を見ると、50%に近い。それが社会のあり方や政治に対する影響でも大きな意味を持ってきた。

例えば「メガチャーチ」という言葉がある。何千人もの人間を収容できる大型の教会のことだ。これはミシシッピー川両岸の農村地帯にいくつも建っていて、日曜の礼拝では一回に五万人くらい集まる所もある。教会内には牧師の説教を放送するテレビ局やラジオ局を持ち、託児所、病院、レストランといろいろなものが揃っている。信者は全て白人だ。

また独立市を作ると言うムーブメントも起こっている。アメリカの連邦政府は赤字国債を発行するほど財政状態が悪いが、州や市、郡といった地方の行政も財政難に陥っているところが多い。財政が悪くなれば人員を削減したり、公共サービスの抑制をする。その結果、住民の中には生活の質を維持できる場所へ引っ越す者も出てくる。そういう対応ができるのは中産階級以上だから、収入のある人が転出すればするほど税収が減る。こういう悪循環にはまって財政破綻したのがデトロイト市だ。

現状の公共サービスに不満を持つ人が出ていく一方で、収入がある人が住む地域では「独立市」と言う制度を利用し、新たに行政機関を立ち上げると言う動きが生じた。

これは一般市民の住まないコミュニティーであり、低所得者や生活保護を必要とする人をシャットアウトしている。日本流に言うと、生活保護を必要としない人々が郡から独立した市を作る。貧しい人がいないから税金が安く、治安維持等の個人の力では実現が難しい公共サービスは十分に受けられるというわけだ。

このような動きを「アメリカの崩壊につながる」と言って警鐘鳴らす人は多い。しかし一方で、「自分で努力して稼がないようでは駄目だ、と言うアメリカ人の基準的価値観である」と考える人もいる。

「一所懸命に努力して稼がなければならない」「努力して稼がない人間のたかりを許さない」という主張はメガチャーチの信者につながり、ティーパーティーを支持する人にもつながる。そして、それは州知事選に強い影響力を及ぼし、全米五十州のうちで二三州までが保守派が知事の席を占めるまでになった。

その点では、一九六〇年代のアメリカと違うアメリカになりつつある。あの頃は牧歌的だったが、今はみんなが権利を主張し、その権利を全うするために全力を挙げて努力する。そういうアメリカになってきた。ある意味できつい社会ではある。

これを読んで感じたこと、考えさせられたことなどを書き留める。

① 昭和三七年、私は日本生産性本部主催の米国企業視察チームの一員としてアメリカ各地を見て回る機会を与えられた。もう半世紀以上も昔になるが、当時既にアメリカでは、急速に広がる黒人住居地から逃れて、別の街に移り住む白人が後を立たず、いずれ黒人国家となるのではと言う話を耳にしたことが思い出される。

人種差別は良くないこととは頭では理解していても、散乱した紙袋が砂埃とともに風に舞い上がり、黒人の子供たちが嬌声を上げて走りまわるブラックタウンでは、なんとも不気味な思いをした事は忘れられない。

② だから、白人が自分たちだけの街を作る気持ちは分からぬではないが、行政単位としての独立市を作ると言うのは、日本人には思いもつかないことで、地方行政秩序の観点から、こんなことが認められるなど、不思議でならない。我々の理解を超えるアメリカの一面を見る思いがした。

③ 日本を始め先進国の多くが、少子高齢化で明るい未来が展望し難い中、アメリカは後進国からの人口流入で常に活力を再生し、誠に羨ましいこととばかり思っていたが、そんな簡単なことでもないようだ。

改めて異人種共住の難しさを感じさせられた。シリアからの膨大な難民が豊かなヨーロッパへ押し寄せている映像を見ると、近い将来、グローバル化の波に乗って異民族が日本へ殺到してくる日が目に浮かんでくる。

有史以来、一国家・一民族・一公用語の環境で過ごしてきた日本人の、異民族アレルギーの矯正は容易ではないことを考えれば、その時の苦難は想像にあまりある。

日本の伝統と優れた風俗習慣を守ることも大事なことではあるが、他民族を受け入れ、平和に矯正する弾力性を併せ持つことにも、今から努めなくてはなるまい。

(平成二十七年九月十六日)

2016年1月31日

所長の佐藤です。

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