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「延命治療の見直し」

昨日の毎日新聞に元総務相の増田寛也氏が「終末医療のあり方」と題する論説を掲げられていた。これを拝見して教えられまた考えさせられることがあった。その部分を抜粋して記しておく。

わが国では老衰や病気で終末期を迎えた高齢者の病棟では、点滴や経管栄養を付けることが一般的となっている。口から食べられなくなったり、認知症による嚥下困難になったりすると、 胃瘻などの人工栄養を行いながら五年十年と寝たきりになっている高齢者も多数いる。

こうした理由の1つには「延命至上主義」がある。医学教育の中では、患者を一分一秒でも長く生かすことが教えられてきた。(中略)

終末期の人口栄養による延命は、世界的に見ると必ずしも当たり前のことでは無い。むしろ自分で食べられなくなった時に、介護者が無理に食べさせることや胃瘻や点滴などの人口栄養で延命を図る事は非倫理的であるとさえ認識されている国がある。

例えばスウェーデンでは、口から物を食べられなくなってから約二週間でみとられている。食べられなくなったときに人口栄養を行わないと、脱水や、低栄養が起こる。専門の医師に聞いたところ、このようになるとβエンドルフィンというホルモンの分泌や血中のケトン体の増加により、むしろ呼吸が楽になり、痛みや苦しさが減る「緩和ケア」になっているという。人間の体は、枯れるように穏やかに最期を迎えられるようにできているというのである。

本人が食べられるだけ、飲めるだけにして、点滴や経管栄養行わずにいると、亡くなる数日前まで話すことができ、穏やかな最期を迎えられる。アメリカ、オランダ、オーストラリアなどでもスウェーデンと同様に、終末期の人工栄養は行わないことが、一般的であるようだ。

前にも記したように安楽死願望の私は勿論、後期高齢者の中にはこれに賛同する人々が少なからず居ると思われる。 団塊の世代が現役を引退し、一段と少子高齢化が加速し、高齢者の年金を負担する若者世代が、家庭を持つこともままならないという今日、政府は、この制度を一日も早く取り入れるようにすべきものと考えるが、どうだろう。

(平成二十七年五月二十五日)

2015年11月16日

所長の佐藤です。

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