第4章 トリガーポイントってなに?
慢性的に痛みがある方は、身体のあちこちに見られる硬いしこりがあることをご存じだと思います。トリガーポイントには診断基準がありますが、大まかに言うと、このしこりがトリガーポイントです。
【専門家向けの説明】
身体のあちこちに見られるしこりは、鍼灸などで使われる「ツボ」と高い確率で一致すると言われていて、トリガーポイントは「ツボ」の事だと思われている方も多いようです。
しかしトリガーポイントは単なる「ツボ」ではない、いくつかの特徴的な現象があります。
@トリガーポイントの圧痛は索状硬結上に限局して現れる。
※索状硬結:筋膜内に見られるピーンと張ったロープ状になった部分。
Aトリガーポイントを強く圧迫すると典型的な関連痛が見られる。
※関連痛:「4-1 関連痛ってなに?」を参照して下さい。
Bトリガーポイントを圧迫すると症状が再現する。
C飛び上がるほどの痛みを発することがある。(ジャンプサイン)
D鳥肌が立ったり発汗するなどの自律神経反応を引き起こす事がある。
4-1 関連痛ってなに?
トリガーポイントの特徴のひとつとして「関連痛」を引き起こすという現象があります。これは痛んでいる場所に原因となるしこりが見あたらず、痛む場所とは離れた所に原因となるしこりがあるという現象です。
この現象はすでに19世紀中頃には知られていて、1938年には Kellgren教授によって詳しい報告がされています。
濃度6%の食塩水筋肉に注入すると、注入した場所から離れた所に痛みを引き起こしたという研究です。この痛みは神経の走行に沿って現れるわけではなかったので、神経痛ではなく、「関連痛」と呼ばれる事になりました。
また、この関連痛はそれぞれの筋に特有のパターンがあり、筋だけでなく、腱、靭帯、骨膜および皮膚の刺激によっても生じる事を報告しています。
さらにこの関連痛を発生させる過敏なスポットがあり、そのスポットに局所麻酔薬を注入することによって除痛できるとしています。
「筋膜痛と機能障害 トリガーポイント・マニュアル」で紹介されている関連痛の中で、もっとも遠くまで痛みを放散するのはヒラメ筋トリガーポイントで、何と同側の頬に痛みを感じさせます。

「頬が痛む」からと言って頬の治療をしても痛みは軽減せず、ヒラメ筋のトリガーポイントを弛めると痛みが緩和するという事です。
従ってこの「関連痛」を前提とした痛み医療が行われなければ、痛みが緩和されずに長年苦しむという事になります。
イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用
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10月30日(土)14:00〜17:00
イタタ